worksは8/24に更新しました.

地図なし

でたらめに歩くおもしろさは、
「どこへいってもどこかがある」
というところ。
 
いつも通る道の、
いつも気にしていない交差点の
いつもは曲がらない方向の先にも
だれかが寝て起き暮らしている
町のうごめきがある。
 
気分が高じてきて
そちらへ歩きだしながら、
いったいこの方角を真直ぐ行くと
何市にぶつかるのかと想像する。
 
木の下で197
 
頭の中に地図を思い浮かべるけど
進行方向の先は、
どう考えても真っ黒な地帯。
 
つまりまだ見知らぬ場所が
進行方向に広がっているということ。
もちろん地図をみれば
分かるんだけど、
ちょっとずつ変る標識や
電車の色で、もしかしたらと
検討をつけて楽しむ。
 
駅にたどりつけば
さながら答え合わせで、
ああ、ここがそうなのかと感心。
 
ふだんは駅ごとに地域を
区分して認識しているけど、
ほんとはどこもひと繋がりなのだ、
とおもえてきて
さらに位置関係も会得できると
うれしくなる。
 

 
こじつけのようだけど
こういうことが、
作品をつくるときの励みになる。
 
面白そうな考えがあるけど、
これって具体的な表現として
ほんとうに実を結ぶのか、とか、
構想はしても自分の実力だと
当分辿りつけそうもない
ということばかり。
 
だけど、とにかく何かやっていれば
どこかには必ず辿り着く、
というふうに思えてくる。
 

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