worksは8/24に更新しました.

現実に向き合うためのクロッシーデッド

日々絵を描いていると、
描けるときと、そうでもないときがあります。

その原因はなにか…と
ものすごくおおざっぱに言うなら
心とからだの集中力。
だと思うんです。

「笑っている瞬間」にたとえると
わかりやすい気がしているのですが、

友達と話して笑っているときって
「よし、いまから笑うぞ」って意識している
わけじゃなくて、
「気が付いたらなんか笑っていた」
だと思うんです。

それは、いま目の前にしている人に
心もからだも向き合えているから。

一方で、
なんとなく気もそぞろで上の空にしてると、
うまく表情がでないですよね。

笑おうと思っても愛想笑い感でちゃうかんじ。

絵を描くときも、
いま描こうとしているものに
ちゃんと向き合う態勢がとれる状態なら、
絵も描けるようになるものだと思うんです。

ちょうど、笑顔が自然に
うまれるようなイメージで。

だけど、
最近なんかいろいろ気にかかることがあるとか
体調がよろしくないみたいな、
心とからだに雑音があると、なぜか描けない。

愛想笑いのような絵になってしまうんです。

そんなときに、雑音を消す魔法のような呪文が
あればいいのですが、今のところ存在しない…

それでも、
いま「雑音がある」と自分で把握することが
できたら、それなりの対処をとることが
できる気はするんです。

今日は休もうとか、一回寝ようとか、
散歩に行こうとか、掃除しようかとか、
別の仕事をしようとか。

そのためにまずもって重要なことは
いまの自分の状態をモニターすること
だと思いまして。

さて、雑音度合いを
どうやって測ろうかと。

そこで登場するのが
クロッシーロード


車がびゅんびゅん走る幹線道路を
かわいいにわとりのキャラを動かして
轢かれずに渡りきる…

という、それだけのアプリなんですが、
これがいまの自分の心とからだをモニター
するために大いに役立つんです。

(これ別に人におすすめするわけではなくて、
あくまで自分に適しているものとして
紹介します。)

このアプリはいろんなシリーズが出ていて、
ぼくがやっているのは、クロッシーデッド

車に轢かれないように、
ゾンビにぶつからないように
壊れた電柱から出る放電に当たらないように
ただただ前に進んでいくだけのゲーム。

焦ったり、人と話しながらだったり、
雑念がよぎったりすると、
すぐ死んでしまうんです。

だから、背筋をすっとのばして、
深呼吸して、瞑想するようなきもちで
いまこの瞬間を、
一見ムダに思えるこのゲームに
全集中してみる。

たくさんの車が横切っているなか、
タイミングを計るために、待つ。

ああ、この時間はいったいなんなんだ、
ということすら考えない。
この先にどのくらいゾンビが出てくるか、
とか考えない。
いま目の前の道路を渡ることだけに集中する。
よきタイミングを待つこと以外は無になって。

丁寧に、深呼吸しながら、
待つ、進む、待つ、待つ、待つ、進む。

…それができると、
このゲームのスコアもあがるんです。

そしてこのスコアと、
「いまの自分の心とからだの余裕さ」とは
比例関係にあるんです。


あれ、今日はすぐ死ぬなあ…

というときは、
やっぱり気持ちが切迫しているときなんです。

あれも、これも、やっておかないといけないのに
どれも終わっていなくて、
このあとにお風呂掃除して、夕ご飯も作って、
Instagramに載せるすがお絵もスキャンして
色調整したいのに、
もう夜の8時を回っている…

なんていうときにこのゲームをすると
秒で死ぬ。

いや、そんなときにゲームするなよと
思うかもしれませんが、
そういうときだからこそ一呼吸いれる必要が
ある、と信じてぼくはやっているのです…

5分もやればじゅうぶんなので、
スコアをみて、今の自分の状態を把握したら
いったん気持ちを切り替えることができるんです。

いま、焦っているぞ自分。
焦ってやると全部が、なし崩しになる。

たくさんのことを考えずに、
まずはいま目の前にあるこの道路を
渡ることだけに集中して考えよう。

と書き出したスケジュールを
見つめる。

ゆっくり、ひとつずつ、終わらせていこう。

と目の前のことに向き合うための
準備運動としてのクロッシーデッド。

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