隠された特殊能力
好きな映画の中に「レインマン」があって ときどき、その名シーンをなぜか唐突に 思い出す。 どんなシーンかというと、 立ち寄ったカフェで、つまようじの束を 落としてしまうという場面。 無数に散ら…
2018/03/19
ことばのミニ実験室
好きな映画の中に「レインマン」があって ときどき、その名シーンをなぜか唐突に 思い出す。 どんなシーンかというと、 立ち寄ったカフェで、つまようじの束を 落としてしまうという場面。 無数に散ら…
2018/03/19
都心を歩くと、さまざまな困難が ぼくを立ち阻む。 いろいろな問題をあげてみよう。 できれば図を用いたいのだけど 文章だけで、頑張ってみよう。 歩道を歩いている。 前にカートを押し…
2018/02/15
大人になるにつれて、 音とイメージは、共通認識になってくる。 たとえば、「バスタオル」と聞けば、 お風呂上りに使う用の おおきいタオルを思い浮かべる。 人を乗せて走るバスの形をした タオルだと…
2017/12/28
俳句には「とりあわせ」という 考え方がある。 ある単語(季語)に、もうひとつ、 一見関係のなさそうな言葉を組み合わせて 俳句にする、という手法。 たとえば 「ところどころに力こぶ」 という文章があったとき、…
2017/11/29
ビルの窓に一文字ずつ、 大きな文字がはり出してある。 「マハ音楽教室」だ。 聞きなれない名前だな。 インドかなにかの民族音楽かな、 と思っていると、すぐ隣の 開いていた窓が閉まった。 &nbs…
2017/11/17
あるとき、 とある定食屋さんで頼んだ 野菜炒めの味が、妙に薄いと思った。 最近お店で食べるものと言えば 軒並みしっかりした味付けで、 そういうのに慣れていたぼくは、 おや、と思って顔をあげた。 すると、そこ…
2017/08/30
電車にのっていたら、 隣に座っていた喪服のおじいちゃんが ふと、こんなことをつぶやいていた。 100までの願い届かず、ああ無念、 胸が伊丹十三でございます。 きっと母か父かが長寿だったのだが、…
2017/08/19
前に、ことばの実験室で 「段音によるトーン」を実験した。 ひとつの母音だけで文をつくると、 どうなるか。 あ段「あざやかなあさ」 い段「りりしいひびき」 う段「くすぐるふうふ」 え段「めげてへ…
2017/06/01
立川談春の「赤メダカ」(扶桑社)から、 師匠の談志につながり、 談志から桂文楽を知って 「あばらかべっそん」(ちくま文庫)を、 それから、元弟子の柳家小満んが文楽を書いた 「べけんや」(河出文庫)を読んでいる。 &nbs…
2017/05/28
以前、段音のトーンという仮説を立てた。 あ段なら「あかさたな…」 い段なら「いきしちに…」 う段なら「うくすつぬ…」 …。 1つの母音だけ使って文を作ると なにか、各段音に特有のトーンが 見えてくるのではないか、という仮…
2017/05/26
助詞(助動詞)のもつ効果は、 文章を作るうえでは絶大な効能を 発揮する。 「わたし「が」なのか「も」なのかで、 言った言わないの火種にもなるし。 漢字の解釈でもそういうところがある。 &nbs…
2017/05/05
電車に乗っているとき、 それはとてつもないアイディアが わけもなく降ってきたりする時間。 でもそれはたいてい、頭によぎった瞬間 高圧蒸気のごとくしゅっと消える。 ただ、その日に限っては、 ちょうどケータイを…
2017/01/29
1、詩のことば ちり ちり ちりり まどのそとの じてんしゃのおと ちり ちり ちりり どこだかしらない かいねこの すずのおと ちり ちり ちりり えきのかいさつで だれかが …
2016/12/03
昔みた、ちびまる子ちゃんの エンディングテーマをひさびさに聞いたら、 とてもよくて、 しかも曲が小山田圭吾、作詞がさくらももこ。 こんなのです。 「じゃがバタコーン」 アイダホ生まれのじゃがバ…
2016/11/13
かつて、光のメッセージカードの文案を 練っているとき、 できるだけ「クサい」フレーズには 注意を払おうと心がけていた。 ことばあそびにはナンセンスを面白味として いるものもあるけれど、 整合性がある、意味と…
2016/10/24