ことばの実験室 更新2019/7/15

自分の言葉の探し方

よく「自分の言葉で話なさい」
というようなことを聞く。

そのたび、あれ?
自分の言葉ってなんだっけ?
とおもう。

直接話せばもちろんのこと、
近頃のSNSでは特定の個人が
発信しているのは明確だから、
自分から発した言葉は、
全部自分の言葉になるんじゃないの?

と、思ったりする。

でも、多分、
そういうことじゃないんだろうな。

「自分の言葉で話しなさい」という時って
身元や出所の話じゃなくて、
内容の話をしているんだろうな。

「その内容は、
ちゃんと自分で考えて
本当にそう思って言っているの?」

ということ。

でもね、また、ちょっと意地悪な
視点になるとですね、
そもそも言葉って、「同じもの」に
していくものだと思うんです。

いろんな感情や経緯があり、
雑多なもやもやなどもあり、
そういうことを、
ひとまず「うれしい」と言えば、
大体のことは人と共有できる。

だからといって、
「うれしい」という言葉を
「これはお前の言葉か」と聞かれると、
そうでもない。となる。
むしろ「これは、みんなが使っている
言葉です」と思う。

そう考えると、
日本語を使う事自体が、
「みんなと同じ言葉」を
使っていることになる。

だからこそ、
「自分の言葉で話しなさい」っていうのが
これはいったいどういう事なの?と思う。

そこで、ぼくが出した答えは、
自分の言葉とは、
「解釈の取り合わせ」だと思う。

知っている人は知っている
「辞書うらない」
これこそ、自分の言葉を見つける
いい遊び。

【やり方は簡単】
1、自分の最近の悩みを思い浮かべる。

2、 目をつむって
辞書の任意のページ開き、
適当なとこに指をおく。

3、指のふもとにある単語が、
自分の悩みに対する意見
(あるいは悩みそのもの)を
表現してくれている
天からのおめぐみ、と思ってみる。

4、自分なりに、解釈してみる。

具体的にぼくがやってみよう。

1、悩みは、
「この作文があなたに伝わるかどうか」
2、辞書を開いて指をさす
3、出たのは…なんと「不消化」
4、がーん。もっと端的に整理しないとなー
(中略)反省します。

という結果に終わったけれど、
この「不消化」という言葉は、
今この瞬間、自分にとって、
自分の言葉として受け取ることができた。

「みんなの言葉」に
「自分の解釈」を取り合わせて
ミックスさせることができたら、
それは、自分の言葉と
言えるんじゃないか。

辞書うらないって、
自分自身の潜在意識を
顕著にしてくれるから、
ひとつの遊びとして、おすすめしたい。

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