worksは8/24に更新しました.

長い。

カンブリア紀というのが、
およそ5億年前。
三葉虫というのが海の中で一番
勢力のあった生き物だったそうです。
 
その後、オルドビス紀は
イカやタコの祖先となる頭足類が
海の中のかしらだった時代。
 
そしてシルリア紀を経て
デボン紀ときて、
これが3億5千万年前くらい。
 
海中では脊椎動物も勢力を増して、
陸にも肺をもった魚が上陸し、
しだ植物も地面を覆う。
 
途方もないくらい昔だなあ。
 

 
人間が登場するのは、
2万5千年前くらいでしょう。
 
もっといえば、
アメリカ大陸にちゃんと
文明をもった人が暮らし始めたのは
300年くらい前。
 
なんだかよくわからないけど、
人間なんて、ほんとうに最近。
 
それまでのずっと長い間、
人間以外の生き物がその時代の
王さまとして生きていた。
三葉虫とか、
堅い甲羅を持った魚とか、
恐竜とか。
 
今の感覚じゃ、比にならないくらいの
ものすごい環境変化もあったろうし、
生き物が暮らしていくには
困難な時もあったろう。
 
それでも生き残って、
また再生し変化して淘汰されて
続いてく。
 
うまく言えないけど、
そういう想像を超えて混沌とした
時代がずっとあって、
それでも地球上にはちゃんと
生き物が続いている。
 
うーん、すごいことだ。
 
今の自分たちってのが、いかに
狭い視点だけしか見ていないか
ということに気がつく。
顕微鏡で細胞を覗いているレベル。
 
遠い時代を眺めると、
今ここで、
なにか不如意なことが起きても、
そう大きな問題ではない、
という気がしてくる。
 
とても荒っぽい言い方をすれば、
これまでどうにかなってきた、という
長い歴史があるんだもの。
 
それを考えるとさ、
展示期間が間に合わないとか、
時間がないって思うのも、
なんだか神経質に
なりすぎているように思える。
 
そう思って、
大丈夫、大丈夫、と
自分をごまかしています。
 

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