worksは8/24に更新しました.

ほんとうにそうなります

ほんとうにそうなる。
っていうのに、弱い。

たとえば、テレビでこんな
ライフハックが紹介されていて…

「ティーバックを引き上げた時に
ポタポタこぼさないようにするには、
ティーバックを
紅茶の表面ぎりぎりのところで
しばらく留めておく。

すると、表面張力のおかげで
余分な液体が吸い取られ、
ティーバックの
ポタポタはなくなる」

こういうのをみると、
必ず実際に自分でも
試したくなる。

ちょっと趣向はかわるけど、
モンティ・ホール・ジレンマって
ご存知でしょうか?

こんなもの↓

3つ扉があります。
このうち一つを開けると高級車があり、
あなたにプレゼントします。
残りの二つにはヤギがおり、
つまり、はずれです。

まず、あなたに扉をひとつ
選んでもらいましょう。

選びましたね?

その結果を見る前に、
あなたが選ばなかった2つの中から
ヤギの扉を一つ開いてみせましょう。

残されたのは、
あなたが選んだ扉か、
わたしが開かなかった扉の
2つです。

ここで、あなたは、
最初に選んだ扉のままにするか、
もうひとつの扉に変更することも
できます。

どちらの方が高級車の確率が
高いでしょう?

詳しくは、M・サヴァントの
気が付かなかった数字の罠」を読むか、
こちらのサイトが分かりやすいので、
見てみてください。

結果はあえて書きませんが、
こういう直感に反するけど、
実際は、本当にそういう結果になってしまう、
という快感が、ぼくには弱点なんだな。

最近、合気道の動画にはまっていまして、
これがおもしろい。

ぎゅっと腕をつかまれていても、
自分のひじと、相手のひじを
くっつけようとする動きをとると
すぽっと抜け出すことができる。

とか、

相手のひじが上を向くように
やさしく腕を抱えて、
腕だけに力を入れるのではなく
体重全体を乗せると
相手はなすすべがなく倒れてしまうとか。

ぜんぜん力を入れないのに、
襲ってくる人の力を無力化できる。

これって、てこの原理じゃないけど、
体の構造をよーく研究して、
どこに力をくわえると
体を抑え込むことができるのか、
の秘密が隠されている。

一見、人間の体はある程度
やわらかいと思っているけど、
関節の位置をちょっと意識するだけで、
人の体が一本のかたい棒のように
なって、「あれ、そんなに力を
かけられてないのに、
体が動かない…」みたいな
ことになる。

これも、手品でいうところの
タネや仕掛けのところ。
人が直感ではなかなかわからない
領域に「本当にそうなってしまう」
秘密が隠されていた。

「普通、人は気が付かないけど、
実はこんな仕組みがあった」
ということがあると、
つい面白いと思ってしまう。

科学の話とか、現象学とか、
言葉を理解する仕組みも
人が自分で気が付かないうちに
なぜかも考えないままに
使ったりしてすごしている。

そこをつっこんで作品にしていくのが
ぼくのわくわく感の源だなあ、と
あらためて思った。

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