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30万年前よりの使者

最近、ふとした瞬間に、
ふわーっといい兆しみたいな感覚が
感じられてきて。

まるで好きな場所にいて、
遠慮のない心やすい人だけに囲まれ
新鮮な空気を吸って
わくわくする予感が陽射しのように
注いでくるような感じ。

これってなんだろう。

『自律神経の科学「身体が整うというのは
どういうことか』という本によると
安心したり、幸福感があったり、
快感やストレス軽減しているとき、
理由もなく気分が高揚するときは、
セロトニンやら、エンドルフィン、
オキシトシンという
なんだかギリシャ神話の神様の
名前みたいな神経伝達物質が
出ているんだって。

なにがそういう神経伝達物質を
促すのかというと、
「迷走神経」という自律神経らしい。

迷走神経っていうのは、
迷子になっているという意味ではなく
身体のありとあらゆるところまで
まるでとことんまで迷走した軌跡のように
めぐらされた神経だ、という意味だそう。

副交感神経の主要経路と言われていて
言うなれば「癒しをつかさどる神様」。

活発にさせるには、深呼吸や、瞑想、
適度な運動、腸内環境を整える、
睡眠や食事をとるリズムを整える
ということが必要なんだって。

自分のなかにいる神様に
お供えものをするかのように、
呼吸をしたり、運動したり、
ちゃんと睡眠や食事をとることが大事。
だと。

そこで思うのが、「知っている」ってことが
第一歩だと思うんです。

一緒に生活しているんだなという
感覚というか。

昼ごはんを一人で食べるときは
ものすごく簡単で楽なものを作るか、
その辺で食べに出てすましちゃおう
みたいに適当になるけど、

誰かのために作ろうと思うと、
せめておいしくなるようにとか、
ちょっと手間だけど野菜も切ったり
しはじめて…みたいな。

「じつはそこにきみがいる」と
思えればこそ、お世話をかけることが
嬉しさに似た感覚にかわる。

自分の身体のなかに棲む
「迷走さん」にもお世話をかけないと。

「迷走さん」の歴史は古い。
脊椎動物が誕生した5億年前からいる。
いまのように情緒やストレスなどとつながる
役割を持ち出したのは、
人類が誕生した30万年前。

そのころの地球の環境と変わらないリズムで
迷走さんは生きている。

そんな太古からの使者みたいなものが
自分のなかで共同生活している、
ということなんだと思う。

現在に生きるぼくは、
運動もしないし、情報過多でぼーっと
することに意義を感じられないし
まだ眠いのに起きたり、
夜遅くまで起きていたりする。

一緒にいる30万年前からの使者と
手をつないで歩調を合わせて
歩いていくようにするのが自然なんだな。

ふたつの自分の波長が合えば
いい兆しがやわらかく光りだす。
と、
ぼんやり妄想している。

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