京都の自転車
今日の朝、
京都から東京へ戻ってきました。
南禅寺とか銀閣寺に
比較的近いところに泊まっていて、
そこに自転車を自由に貸してくれるという
すばらしいサービスがあったんです。
昨日の早朝は、
6時前から起きて、いざ、とばかりに
自転車にとび乗りました。
*
それがとても良かった。
初めての場所なのに、
不思議となつかしいような、
あーそうそう、こんな感じこんな感じ。
っていう快感があった。
なんでだろうって思ったら、
15年とか20年くらい前の東京にも
こんな澄んだ空気と日ざしが
あったからじゃないか、と思い至った。
小学生まっさかりのときの感覚(たぶん)
が、うわーっと蘇ってきて、この感じって、
絶対に忘れちゃいけないんだった、
という風に思い出す。
よくわからないけど、
もし、ほんとうに東京から
澄んだ空気や匂いが無くなっていて、
そのことに関して
なにか違うぞと思える感覚が、
だんだん鈍ってきているのだったら、
恐いことです。そんな気がする。
京都は山が高いし、木も大きい。
お寺には立派に繁った木が、
どうどうと立っていて
もうそれだけでも嬉しい。
ここに来てよかったと
心が安まる。
一方、東京は平野だから、
まわりに自然が見えにくい。
だから高ーいビルを建てて、
それで、ここに社会あり、みたいな
そういう安心感を得ていると思う。
人が集う安心みたいな。
それはそれで嬉しいもの。
でも、他の人ばっかり見ているってのは、
うざったさの要因でもあったりする。
2012/06/16