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考えるゲーム

日々いいかんじだ、と思っている時より
全然だめで、八方ふさがりだ、
と感じている時の方が、
考えを働かせているような気がする。
 
順調な時ほど考えていない。
考えずとも進むからだ。
ただではうまく行かないときこそ、
考える必然性が生まれる。
 
電車に乗ることすら、ふつう
考え無しでもできるが、
すこし工夫をすれば、電車に乗ることでさえ、
「考える」チャンスに変えることができる。
 

 
やり方は簡単。
出先に財布を忘れて(預けて)帰宅するのだ。
現金はおろか、お金にまつわるカードも
持たない。
 
…いや、それじゃ足りない。
危機を本物にするために、
自分を「閉じ込める」必要がある。
 
乗り換え駅までの金額が入った
suicaを一枚もとう。
そして自分に言い聞かせる。
「財布はカバンのなかにある。
財布はカバンのなかにある。。」
 
電車に乗る。
乗り換え駅までたどりつく。
改札を出て、乗り換え先の券売機の
前にくる。それで気がつく。
財布が無い。チャージがない。
閉じ込められた。
 
ここで、切実な「なぞなぞ」が立ち上がる。
 
「お金を使わずに、家までかえる方法は?」
 
歩いて帰る?無理、遠すぎる。
銀行やATMを探す?
だめだ財布がないから下ろせない。
友人に借りる?近くに知り合いはいない。
交番に行って交通費を借りる?
それだと違う「お金を使わずに」、という
ところがクリアできない。
 
さて、あなたなら、どうする?
ちなみにぼくは数年前に実践して、
無事お金を使わず家に帰ることに成功した。
 
もちろん、無理のない労力の範囲で。
一枚の用紙が鍵になる。
 
一度やってみるといいだろう。
このように、あえて危機に自分を
追い込み、非日常な問題に身を置いてみる。
 
そこでどんな回答をだせるのだろう。
このように危機が、なぞなぞや、
ゲームだと思えると、おもしろく思えてもくる。

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