worksは8/24に更新しました.

読み方の重力


 
言うまでもなく文章は縦書きだと「上から下へ」、
横書きなら「左から右へ」読んでいくという規則があります。
 
規則というか、もはや感覚的にそう読んでしまうもの、
「読み方の重力が働いている」と言った方が正しい気もします。
 
日本語を表記した時点で、その重力は作用してしまう。
その境界線はどこにあるんだろうと思いました。
 
たとえば文の角度を斜め45°にしたら、
縦書きとして読んでしまうのか、それとも横書きとして認識してしまうのでしょうか。
 
この曖昧な領域を確かめてみたくなりました。
 
そこで今回のトップイメージ。「むっつくるま」という言葉。
これは逆さから読むと、「まるくつつむ」という文になります。
 
回文は逆さから読んでも同じになるけど、これは別の文になるという回文の親戚。
(のようなもの。なんて言うんだろう。)
 
「む」始点から読むか、「ま」始点から読むかで頭の中に入ってくる意味が変わってきます。
ここでは縦書きとして認識すれば「む」始点として読めます。
横書きと判断できれば「ま」始点として読む事が出来きます。
 
では、実験。というわけで、すこしづつ角度をつけながら、どこまでが、縦読みゾーンか。
どこからが、横読みゾーンか。この境界線はどこだろう、と探ろうとしたものです。
 
だんだん錯視して見えて来て、あっちからでもこっちからでも
読めてしまうようなぼやぼやした感覚になります。ああ、これは面白い。
読み方の無重力を体感したような気分です。
(大袈裟か。)
 
(2012/9/28)

 
 
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読み方の重力

トップイメージを変えました。
以前から気になっていた
「読み方の重力」。
 
言うまでもなく、
文章は縦書きだと「上から下へ」、
横書きなら「左から右へ」読んでいく
という規則があります。
 
規則というか、もはや
感覚的にそう読んでしまうもの、
というか、
「読み方の重力が働いている」と
言った方が正しい気もする。
 
日本語を表記した時点で、
その重力は作用してしまう。
 
その境界線は
どこにあるんだろうと思う。
 
つまり、えーとたとえば
文の角度を斜め45°にしたら、
縦書きとして読んでしまうのか、
それとも
横書きとして認識してしまうのか。
 
この曖昧な領域を
確かめてみたくなった。
 

 
そこで今回のトップイメージ。
「むっつくるま」という言葉。
これは逆さから読むと、
「まるくつつむ」という文になる。
 
回文は逆さから読んでも同じになるけど、
これは別の文になるという回文の親戚。
(のようなもの。なんて言うんだろう。)
 
「む」始点から読むか、
「ま」始点から読むかで
頭の中に入ってくる意味が
変わってくる。
 
ここでは縦書きとして認識すれば
「む」始点として読める。
横書きと判断できれば「ま」始点として
読む事が出来る。
 
では、実験。というわけで、
すこしづつ角度をつけながら、
どこまでが、縦読みゾーンか。
どこからが、横読みゾーンか。
この境界線はどこだろう、と
探ろうとしたもの。
 
だんだん錯視して見えて来て、
あっちからでもこっちからでも
読めてしまうような
ぼやぼやした感覚になる。
 
ああ、これは面白い。
読み方の無重力を体感したような気分です。
(大袈裟か。)
 
いかがでしょうか。
 

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