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喰われる

虫は恐い。
近所の裏山にはハエも飛んでいる。
蜘蛛もいる。
 
顔に巣がかかると、
うっ、とうめき声を上げて
見えない相手を格闘する。
さながら心霊現象である。
匹敵する恐さ。
 

 
得体の知れない(みみず?の)死骸。
それに群がる蟻の行列。
 
彼らの何が恐いかといえば、
容赦がないところ。
 
動物みたいに、
脅かすと逃げるとか、
大きい声を出していれば近づかない、
とかいう心理的作戦が
まるで通用しない。
 
彼らは、外から何が来ようと、
獲物をとらえようとする
努力は惜しまない。
強かである。
 

 
新宿や渋谷に出るよりも、
所沢の荒幡富士(狭山丘陵)とかに
サイクリングに行く方がずっと
魅力的なことだと思っているのだけど、
難点はやはり虫。
 
海がこわいのと同じように、
未知な存在がうようよしている。
そんな気がする。
 
こないだは、ベンチに腰かけて
本を読もうとしたら、
指先に異様な感触を感じて、
それは痛みだった。
 
いたた、と思って足元を見ると、
蟻だ。
こいつ、噛みついたのか。
 
黙ってたら、ぼくは
こいつに喰われてかもしれない。
 

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