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世界で一番になる方法/その他

電車に乗っているとき、
それはとてつもないアイディアが
わけもなく降ってきたりする時間。
でもそれはたいてい、頭によぎった瞬間
高圧蒸気のごとくしゅっと消える。
 
ただ、その日に限っては、
ちょうどケータイを手に持っていたので
すかさずメモをとった。
 
それが「定義づけによる、
世界で一番になる方法」である。
 
重要なのは、「定義づけによる」
というところ。
 

 
思い出したのが、
昭和の落語家、春風亭柳昇の決まり文句。
 
「わたくしは、春風亭柳昇と申しまして、
大きなことを言うようですが、
今や春風亭柳昇と言えば、我が国では…

(沈黙)

わたし一人でございます…」
 
初めて聞いたPCの前のぼくも、
何度も聞いているだろう当時のお客も
どっとわく。
 
「世界で一人」といえばのギネスブックをみても、
こんなものが世界一と呼べるのか、
というのがあるし、
そうなってくると、
自分も実は、なにかしらの世界一に
なっているのではと思えてくる。
 
例えば、昨日はぼくの大好きなコンビニお菓子
ポイフルを2袋開けたのだが、
一日絵を描きながらポイフルを2袋嚙みぬいた西村祐貴、
といえば、世界で自分一人なのである。
 
今自分の住んでいる部屋は
2年くらい前にリノベーションされたのだけど、
そこに住む初めて住人が自分なのである。
 
リノベーションされてから、一番長く、
この部屋に住む人間といえば、
世界で自分が一人である。
 
究極までいくと、
「世界で一番の自分」といえば、自分である。
ということになる。
 
なんとファッビュラスなことに、
世界一がいっぱいだ!
 

 
発見といえば、他にも、
1、命令口調に「い」を付けると
演劇風もしくはコミカルになる、というのや、
 
2、しゃべり言葉のなかで、
「いいですか。」を省略すると、
偉そうで、すごく癪に障る、というのがある。
 
1の例
「さっさとやれ」→「さっさとやれい」
「さわるな」→「さわるない」
「逃げろ」→「逃げろい」
 
2の例
「~とってもらってもいいですか?」
→「~とってもらっても?」
「これ食べてもいいですか?」
→「これ食べても?」
 

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