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この矢印はどっちだ?

小学生のころ、
よく議論になっていたことがあって、

それが「踏切の矢印はどっちだ問題」。

たとえば、これ。

この場合、電車は「どっちから」
来るでしょう?


小学生だった当時、
矢印の向いている先から電車がやってくる、
と主張するぼく。
「こっちの方向から電車がくるよ」と。

一方、
あれは電車の進む方向だから、
反対だよと兄。

これを読んでいるみなさんは…
当然、分かると思いますが、
矢印は、
「電車の進行方向」を指すので、

写真の場合だと、
左から電車がやってきて、
右へ去っていく。

では、ここからが、本題です。

この風見鶏をご覧ください。

風見鶏は、風が吹いている方向を
示してくれるもの。

踏切と同様に矢印があるので、
方向が一目で分かる。

さて、
この写真の場合、風は
どっちから、どっちへ
吹いているでしょうか。

答えは、矢印の先の方向から
鶏の尾の方向へ吹いているらしい。

踏切とは逆なんです。

なぜそうなるかというと、
尾の側から中心軸までの距離を
遠くすれば風上を向くという
構造だから、です。

つまり、顔よりも
尾の方が大きいから風上を向く、
とザックリ言い換えても
いいかもしれない。

ならば、顔側を大きくして、
風の進行方向にそって顔を向けることも
(踏切と同じように)できたはずだけど、
そうしなかったのはなんでだろう?

まあ、そもそも、
鳥の顔と、尾の比率から見ても、
風上を向くことも自然だし、

wikipediaで見てみると、
「警戒心が強い雄鳥の習性から魔除けの意味」
「キリスト教の教勢の発展といった意味」
「風見鶏という言葉は
「風に向かって雄々しく立つ」という
肯定的な意味で用いられていた」と。

そういうわけで、
高い屋根の上で、
風に向かって屹立しているのも
分かる気がする。


風見鶏はあんまりみないけど、
なんか、ペットボトルを
工作して作った風向計もどきは、
たまに住宅街を歩いていると
目にするので、
見つけたら、風の向きを見てみようかなと思う。

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