関係のない場所萌え
「どう考えても日々がくそつまらん」
と、思える時がよくある。
見えないだれかが悪意をもってじくじく
嫌な気持ちにさせる光線を自分にあびせて
いるんじゃないかと思うくらい。
どこかに原因があるはずだ。
なんの本だか雑誌だか忘れたけど
結構信頼できる人が書いていたのは、
”人は日々かわる”ということ。
今日と明日では別人になっている、と。
体調もあるし、気分だってかわる。
自律神経的なもので
昨日は朝起きられなかったとか
そういうことがあるようだし、
逆に今日はハツラツとしている、なんてこともある。
そう思えば、日々が別人のようだということも
あながち夢みたいな話でもない。
毎日が同じ自分だと思わせているものが
じつはある。
自分の生活やら仕事の周りにあるものや人が
全部まるごと「自分が日々同じ自分」だと
思わせている原因に違いない。
要するに、日々変わっている自分に
周りの環境がついてこれていない。
とも言える。
*
大学生の頃をふと思い出すと、
大体、午後の授業は午睡の時間と決まって
いるのだが、
少しは先生の話を聞いてはいる。
「このような社会のシステムが……」
しかし気が付くとまったく変な話に聞こえてしまう。
「このような社会のシステムが、みるくきゃらめるに
からめた壮絶なぼっとん便所に…」
半分寝ているから夢と現実が混ざってしまう。
ちなみにこれは当時ぼくがメモした、
「授業においての夢日記」からの抜粋である。
こんなに人間の脳は正常でないときがある。
記憶と約束事さえ飛んでしまえば
全然違う人間になっているはずなのだ。
そういう時がときどきある。
*
全然関係ないところにいきたい。
今の自分とまったく関わりのない場所に
いってみたい。
世界にはそういう場所が実にたくさんある。
そういうものは海外でもあるし、
身近なところでも、たとえば
普段の生活では決して通らない
細い脇道に入って、
人気のないビルの間とか、
石垣の脇に雑草がわっとはえている空き地とか、
袋小路とか、そんなところにも、
自分の人生とは全く関係のない日常があって、
そこに触れるとちょっとときめく。
数年前にyoutubeでこんな動画をみつけた
WORLD-CRUISEというシリーズで世界の
あらゆる場所を、
こまかな編集なしで、ただひたすら歩いている。
しかも、観光スポットばかりじゃなくて、
早朝の人気のない辺鄙な場所だったり。
とてもいいです。
2016/05/18