worksは8/24に更新しました.

なまけんぼ

好きな事をやっているつもりが、
結果として、どんどん苦痛の中に
身を投げてしまっているようです。
 
展示準備もまるで地獄のような
追い込みだったし、
展示中も刺激が強すぎて
倒れてしまいそうだった。
終わってからも、
費用やら作品やら記録やら、
心や考えの整理を
こつこつとやらなくてはならない。
 

 
真面目な人ならさっそく
行動に移るだろうけれど、
東京に帰ってきてからというもの、
布団にもぐってずっと本を読んでしまう。
 
どこかで聞いた話なのだけど、
井上陽水が奥田民生のことを
こんなふうに言っていた。
「彼はユニコーンというバンドを
解散したあと、すぐにソロ活動しないで
一年くらいふらふらしてたっていう。
そこが彼の良い所です。」
 

 
ああ、すばらしい意見だなあ。
 
「個性の尊重」と好んで言われるけど、
ほんとうに個性を重要にしたら
運命は、ほとんど布団の上で
繰り広げられることになる。
つまり眠ってばかりに
なってしまう、ということ。
 
そういう本音をちゃんと
踏まえている人なんだな、
と仰ぎみてしまうのである。
 
友人からは好きなことやってて
いいね、と言われるけれど、
すこし違う。
 
それ以外に自分を活かす方法がないから、
仕方なくやるのであって、
しなくても済むならしない方がいい
というふうに思ってしまう。
 
あんまり褒められる言い方ではないけど、
これが正直な意見だし、
他のことをしている人にしても
きっとおなじだろうと思います。
 
 

« »

サイト管理