練習曲
あんまり日記みたいなことは
書かないようにしているのだけど、
今日だけはちょっと、
日記らしく書いてみよう。
昨日は「momo椿*」さんの演奏を聴きに
行きました。アコーディオンのおふたり。
場所は谷中にあるpekoeというカフェ。
古民家を改装して作られたそうで、
こじんまりとしてかわいい佇まいでした。
*
演奏はとても良かった。
あれはなんていうジャンルなんだろう。
聴いていると森の中とか古い町並みの
イメージが浮かんできて、
ヨーロッパの民謡っていう印象でした。
あと、あの、加藤久仁生監督の
「つみきのいえ」の音楽をやっていた
栗コーダーカルテッドの近藤研二という人の
雰囲気にも似ていると思う。
で、そのmomo椿さんのCDに
練習曲ばかりを20曲収録したアルバムが
あって、それがとてもいい。
「練習曲というのは、その名の通り
練習をするのに弾くもので、
あまり人前で発表するような曲ではない」
という説明をふたりから聞いたけれども
空気感があって、気持ちよく聴ける。
さっきからずっと繰り返し聞いています。
*
うーむ、と考える。
楽器には練習曲というものがあるけど、
文法には練習文みたいなものはないよなあ。
たぶん、それは文法はパフォーマンスとは
ちがうからだろうね。
楽譜通りに演奏して音楽を学ぶのと、
文法通りに書き写して文章を学ぶのとは違う。
書道ならわかるけど。
写しているだけなら、字が上手になっても
文章がうまくなることない。
文法の練習曲みたいなものがあるとしたら
どんなものなんだろう。
短歌とか俳句の題詠みたいなものか。
でも、完全に「創作」になってしまっては
練習曲ではないよなあ。
ある程度の型があって、
その中ですこし自分がアレンジできる
くらいのもの。
そうい枠組み作りたいなあ。
できるとしたら、あれかなあ、つみき。
という具合にいろいろ思いが巡る。
あたらしいインスピレーションを
受けた一日でした。
2012/06/11