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柳瀬尚紀を読みたい

ことばあそびで、なにかコンテンツを
作ろうと思うと
そこにネタが必要となる。
 
ネタというのは、
たとえば、こんなもの。
 
「ひらがな一文字で表せる感情」と
その理由を「その一文字」で始まる
短文で示す。
みたいなこと。
 
「あえて うれしい あ!」
「いばって いじわる いー!」
「うそが ばれたよ うっ!」
など。
 
他には、ひらがな一文字だけで
できる顔を、
一文字に対して6つのバリエーションを
考えるというもの。
 
「みつけて あ!」
「おこって あ~!」
「ざんねん あーあ」
「まんぞく あー」
「あぶない あっ」
「きがつく あ」
 
などなど。
 
見つからない、
思いつかないことの方がおおい。
 
辞書を引いたり、
本を開いて単語を探したり、
向かいのホーム、路地裏の窓
こんなとこにいるはずもないのに…
One more chance !
…と、まさよし風に、
街の中を見たりもする。
 

 
このようにしてみると、
ネタというのは、機械の部品と
似ている。
 
さまざまな形や大きさの歯車や
バネやネジのように思えてくる。
 
全体の物語や意図に合う部品が
必要だけれど、
規格サイズが異なると
一見よさそうでも、使えない。
 
上記したネタの具体例のように
いい部品が見つかればいいけれど、
そもそも、適正な部品がないと
この企画自体が成立しないんだけど。
みたいなことになる。
 
たったひとつ部品が足りないだけで、
コテコテ築いてきたコテコテ城が
瞬く間に崩れ去ってしまう。
 

 
(テレビショッピング風に言えば)
そんなとき、あったらいいなと思うのは
こちら!
 
日本語は天才である
(新潮文庫)
柳瀬尚紀著
 
日本語は天才である。
どんなことでも可能だ。
 
どんなでたらめな、ひらがなの
組み合わせをしても、
そこに意味付けができる。
 
(意味付けチャレンジゲームを
やってみたい。今度。)
 
だから、日本語にできないことはない。
 
ネタが思いつかない時は、
このフレーズを思い出すと勇気づく。
 
ことばあそびは、技巧的に
なっていく部分があって、
回文とかものすごい長文を
作り上げたりできるし。
 
「フィネガンズ・ウェイク」という難著を
翻訳した柳瀬氏に言わせれば、
どんな翻訳もできないことはない。
 
ネタも無理だと思っても、
どこかに必ず答えばあるっちゃ。
と思う。

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