図形としてのひらがな
topページを変えました。
ひらがなを鏡文字にしたり、
逆さにしたりして
ことばをできるだけ純粋な図形として
見てみたい、という実験です。
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あらかたの外国では、ひとつの国で
複数の言語が入り交じっている。
その点でいえば、日本は特異。
全国どこでも同じことばが通じるし、
みんな同じ文字を書いている。
つまり外からの目っていうのが、
見えにくい。
韓国とか、ロシアとか、
インドとか、ぼくたちが見ると
まったく解読不能な奇妙な記号にしか
みえないし、
しゃべり方も新鮮で、
本当にこれで通じているのか、と
不思議なきもちになる。
(余計なお世話ですが。)
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同じように、
日本人のしゃべる発音とか
書いている文字の形も、他国の人がみたら
きっと違和感があるに違いない。
けれど、どうしても自分の国の
文字というのは見馴れすぎていて
図形としてみることが出来ない。
ちなみにネパールの看板に書いてある
日本語は、日本での字体とは
すこし違ったニュアンスである。
なんというか、くにゃっとしている。
そしてどことなく妙なかんじ。
これはきっと、彼らの日本語に対する
正直な表現であろう。
もともと、ひらがなは、
漢字の崩し字であるということを
知っていれば、「うねうね」の中にも
秩序が見えてくるものだけれど、
それを知らないと、
どうしてこうも日本語の
ひらがなってのは、
うねうねうねうねしているのだ」
と、頭をかき乱してしまうだろう。
ひらがなを外側の視点から
見てみると意外と新鮮で
奇妙で、おもしろいな、と思ったのです。
2012/08/25