同じ?違う?
電車に乗っていると、
いろんな人がいる。
その人たちを見ていると、
おもしろいなあと思う。
外見を見ると、この人は
こんな感じの人なんだろうな
と想像がつく。
実際は分からないけど、
想像は膨らむ。
この人を突然脅かしたら、
どんな反応するかな?とか、
実は友達だったら、
こんな話をするなとか。
一緒に住んだらどうかな、とか。
この人がもし、この職業だったら、
似合うかな、とか。
それは何かというと、
それぞれの人の「違う」面を
みている。
*
逆に、お医者さんが、
患者を診るというのは、
患者さんによって、内臓の種類が
全然違うとか、
この人は心臓が足にあるから…
なんてことはなく、
基本的には人は同じものとして
みている。
なにかの統計を取るときも、
数字として人を捉える。
これも、同じ「人」が1000人いる
みたいな記号として見ている。
人は、見方によってはみんな違うし、
違った見方をすれば、みんな同じ
でもある。
*
ここからは、人じゃなくて
文字の話。
文字の場合、
記号としてとらえるのは
作家側。
手書きの文字でも、
パソコンのデフォルト文字でも、
デザインされた文字でも、
基本的には、同じ内容。
性格や、トーンとしてとらえるか、
そこからはデザイナーの仕事
というかんじ。
一時期、2012年をピークにして、
言葉や字形の性格トーンに注目にして
作っていた事があったけれど、
そういうことに、
また興味をもたざるをえない
気がしてきた。
気分的な話なんだけど。
*
だけど、
いくらトーンが変わっても、
記号的な文字の意味とか、
おもしろさがつかめていないと
意味がないと思っているので、
「記号論への招待」を
ちゃんと読もう。
読むのをさぼっていたから。
そのあとで、
文字が服を着ているとか、
こんな性格の文字とか、
気分を醸し出すことを
いろいろ試したいな。
2019/07/02