動的なことば遊び
2012年に「ことばを空間的に演出すること」を意図として制作した一連の作品です。
初めての方は、上の動画からご覧ください。
音楽はアコーディオンデュオのmomo椿*さんによるものです。
Asia Digital Art Award 2012 エンターテインメント(産業応用)部門 入賞
第22回 紙わざ大賞 入選(光のメッセージカード)
同音異義語の旗
簡単に言えば「ことばのインテリア」といったところ。
台を回転させると、見えてくる文の組み合わせが変化していき、一周すると、
ぼんやりと物語のような雰囲気を感じさせます。
同音異義語を用いているため、組み合う言葉によって、
その単語自体の持つ意味(使われ方)も変化していきます。
全部で5パターンあります。
ことばの望遠鏡
言葉の風景を覗くための装置。
単眼レンズで「言葉の層」をのぞきこみ、ピントの絞りを調整すると、
手前から奥、奥から手前へと、見える言葉が移ろいでいきます。
CGではなく、物理的な現象を利用することで、
肉眼に対する直接的な驚きや、「今まさにここで」というライブ感、
風景の中に言葉が配置されたような新鮮なニュアンスが演出されます。
上写真:透明バージョン 下写真:不透明バージョン
補集合の本
言葉あそびのしかけ本。
本文の書いてあるページに「穴の開いた表紙」を重ねると、
抽出された文字たちが、別の言葉となってあらわれます。
アナグラムとアクロスティック(あいうえお作文)の間の子のような存在です。
「花のなまえ」や「動物の話」など、タイトルにちなんだ内容となっており
表紙を被せる前の本文、被せた後に出てくる言葉、との間で
物語としての繋がりを発展させます。
全部で5種類あります。
※装いを新たにして、今後販売を予定しています。
光のメッセージカード
しかけを付けたメッセージカード。
紙の「透ける」という性質を利用して作りました。
「ありがとう」を光に透かすと「「あ」た「り」まえのこと「が」「と」ても「う」れしくて」と
浮かんできます。
まるで言葉の中の本音を垣間みたかのような気持ちになります。
裏面には宛名と自分の名前を書けるよう、逆さ文字の印刷が見えないようになっています。
全部で5種類あります。
※装いを新たにして、今後販売を予定しています。
ことばのつみき(パズル)
マザーグースの「これはジャックのたてた家」に代表される
「積み上げ歌」の形式を参考にして、つみきパズルを作りました。
形の合うものを組み合わせていくと、文として繋がります。
また4面どこをみても文章が成立しますので、意図しなかった予想外の文章にも面白味があります。
さらに高く積めば積むほど、どこまでも長い文章として積みあがっていきます。
だんだんとジェンガ的な要素も含まれてきます。
言葉はできるだけネジの抜けたような、可笑しなものになるように選びました。
575のつみき(マグネット)
つみきパズルの応用で、俳句(575)が手軽に作れるものを、と思って作りました。
マグネットでピースを組めるので、簡単にとりはずしができ、
繋げた後にピースを回転させることもできるので、着せ替え絵本のようなニュアンスで
楽しむこともできます。
小さな子、という年齢層を意識して「ひらがな」「おおきな字」「分かり易い言葉」を
選び、出来るだけ笑えるような言葉を選出しています。
うたうチャーム
身につける言葉のアクセサリー。
振ると言葉の組み合わせが変化して、短い文となります。
詩的な言葉に「おみくじ的」な、あるいは「占い的」な偶然性を持たせることで
個人的な感性と言葉は共鳴し易くなるのでは、と考えています。
「遊ぶ」ではなく「身につける」ことを意識して、出来るだけすずやかな語選をしました。
全部で5種類あります。
※装いを新たにして、今後販売を予定しています。