分からない!
なんのことはない話だけど、
スターバックスコーヒーで注文を
迷って選べないときは、つい
「ドリップコーヒーで」と言ってしまう。
すると店員さんが、ホットですと
こちらの2種類からお選び下さいという。
選べないから、と思って頼んだのに、
また選択肢が出てくるとひやっとします。
しかも、いまいちピンとこない名前。
ちょっとわかりません、という
顔をしていると、
「上がコクのあるほうで、
下がさっぱりとしています。」
と親切に説明してくれる。
説明してくれるのだけど、
今じぶんが、さっぱりを欲しているのか、
コクを欲しているのかもよく分からない。
うーむ、なんだか分かんねえな、
と思うことはたくさんです。
雑誌でも、小説でも、絵本でも、
読んでもよく分かんねえなと思うことが
ほとんどです。
読んでいるときは文字を追ってるから
ふんふん、という気分になるけど、
読み終わって閉じた時に、何も残って
いないことにふと、気がつきます。
そこに自分がいま求めていることが、
書いてあれば、きっと読んだあとに
なにか心の変化があるはず。
でも、何も残っていない。
もしかして、と思う。
自分には、求めていることが
少なすぎるのかもしれない。
視野が狭いのかもしれません。
スイスの絵本展を見に行った時も、
たくさんの人に愛された、とか、
語り継がれてきた、とかいう
サイドストーリーはふーん、と
読みとばしてしまいます。
よくわからない。実感が湧かない。
絵を見て、線の整理の仕方とか、
目の描き方とか、
「あれ、自然に見えるけど
そんなに強い色を乗せてるんだ、
ぼくにはそんな勇気がないなあ」とか
具体的なことなら実感が湧きます。
それにつけても、実際にそのように
自分でも試して描いてみないと、
ちゃんと腑に落ちないだろうな。
自分でわかるってことって、
むずかしいし、少ししかないんだなあ。
分かりたいことを増やしたいので、
踏ん張っていろいろ調べたり、
実際に試してやってみたりしてみよう。
いま気になるのは判じ絵。
2014/03/08