倍速モードの利点
時間の進みが早い!
子どもの頃は、
早くこの日にならないかなー、とか、
嫌な事があったときは、
早く終わらないかなーとか、
なかなか時間が進まないことに
やきもきすることもあった。
けれど、今では
3日くらい過ぎたかな、と思うと
すでに9日が経っていた、
なんてことがよくある。(怖い)
ちょっとおおげさにいうなら
今年も実感としては
まだ1月末なんだけど、
カレンダーをみるとなんともう5月。
…知らない間に
人生の早送りボタンを
誰かに押されたのかもしれないと
疑うほど。
*
この現象は
昨年のコロナ渦からいっそう感じる。
2020年は、ほんとに、何もしないで
溶けてしまったかのよう。
それで、
焦ったり、どうしよう、と戸惑って
なにかしなきゃ!と思いがちだけど、
まてよ。と思う。
この人生早送りシステムを
有効に使う手立てはないかと。
こう考え始めたんです。
*
早送り、ということは、
通常モードでの「1」が、
その倍以上になっているということ。
つまり、「1」をすごしたら、
「2以上」のポイントがもらえる、
というイメージだ。
「3日間だと感じていたが9日間だった」
場合は、
1日あたり「3」ポイントゲットしている
ということになる。
これを経験値とかんがえようか。
つまり、以前の自分であれば
1の行動に対して1ポイントしか
もらえなかった。
しかし今は3ポイントだ。
*
…これがどういう利点なのか、
というと、
習慣化がしやすいという利点。
「いいことは毎日やる」と
注意しておけばいい。
たとえばこの作文。
1回書いた、と思って気が付くと
「3」回溜まっている。
あれ、まだ4回しか書いてない
つもりだったけど、もう12回も
溜まってる。
これは…すごいぞ。
これに気が付いたのは、
似顔絵を描く習慣を始めてから。
似顔絵はすでに240日以上も
毎日描いていることになる。
人数にして120人超え。
実感としては60日30人くらいやっている
イメージなのに、
えーもうこんなに溜まったの!?
とびっくり。
自分自身がワクワクしたり、
楽しいなと思える一日を過ごせば
そのワクワクな「1」は、
軽々と「3」や「4」になる。
これは積み重ねるという観点では
ものすごい利点ではないでしょうか。
*
ただ、
気を付けたいこともある。
“絶対に楽しくないといけない”のです。
これは努力じゃなくて、
倍速の力を借りているだけだから、
無理に「頑張る」必要がない。
時間が経つのがはやくて、
焦って、なにかしなくちゃと思うと
つい、よかれとおもって
「苦しい、苦しい、でも今だけだ!」
という辛い努力をしてしまう。
でも倍速の「領域展開」なので
1の「苦しい」が、3でも4でもに
倍増される。
つまり、これは諸刃の剣。
*
辛く苦しいけど頑張る、は
古き良き観点からは正しい努力に見えるが、
「早送りモード」的に言えば
そうではない。
どれだけ、
楽しくワクワクな「1」を
過ごせるかに注力できるかが大事。
*
これを読んでいるあなたへ。
今日も、ワクワクすること、
心が軽くなること、
うれしいことができますように。
2021/05/07