ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

べとべと式

絵本検索トークっていう企画を
始めてから、あっという間に半年が経つ。

これはとても勉強になる。
やっているぼく自身が。

聞いてくれる人も増えて来て
↓は、300人ほどが聞いてくれているらしい。
もっと多くの人に聞いてほしい。

それで、勉強になるっていうのは、
絵本や作者についてだけじゃなくて、
発信するための情報収集の仕方とか、
聞いている人も一緒に
面白がってくれそうな話題探しとか、
アウトプットの仕方も勉強になる。

遠隔収録になってから
直近の4回(23回目から26回目まで)は
ちょっと不発だったけど、
先日収録した次週以降の27回目から30回目は、
遠隔のタイムラグ感にも慣れてきて
面白い仕上がりになっています。
次週からおたのしみに。

…というのは、前置きで、
28回目のテーマである長谷川集平さんに
ついて調べていると、
「パイルドライバー」という絵本に出会う。

パイルドライバーとはなんぞや、ということで、
プロレス動画を見始める。

もともと格闘技見るのが好きなので
どんどん見てしまう。

だんだんプロレスから、
総合格闘技(最近のでいうとRAIZINとか)に
及んで、お風呂に入りながら、
汗だくだく、顔真っ赤になって見た。

次の日、朝倉未来の動画がおすすめで
上がってきた。

見るとすごい。格闘技で
この人無敵じゃん、って思う人は
何人かいるんだけど、
その中でも、人としても面白い。

ものすごい自信と、その根拠を
いつでも目の前にみせてやれるけど
っていう迫力がある。

そのかんじ、どっから出てくるの?
っていうくらいの迫力さを
ずっと見ていたくなる。

そういう天才的な人。
…なんだっけ、この感じ、
前にもどこかで味わったなあ。

あ、そうだ!
シャーロック・ホームズだ!
というわけで、
kindleで手に入れて、読み始める。

ひさしぶりにホームズを
訪れたワトソンは、
まだ何も言わないうちに
自分の近況をすべて言い当てられてしまう。

図星に次ぐ図星で、
及び腰になったワトソンは、
「驚かすのもたいがいにしてほしいね。
ほんの三、四世紀前だったら、
確実に火あぶりの刑にされていたところだぞ。」
と、冗談で応戦するが、
言い当てられたことを認めた上で、

「だがそれにしても、どうしてきみに
そんなことまで見抜けるのか、
やはり合点がいかないな。」

そこで、ホームズはどのように
推理をしたのか論理立てて説明する。

「きみの説明を聞くと、
いつもばかばかしいほど単純に思えて、
自分でも簡単にやれそうな気がするんだが
そのくせ、君の推考の一段階ごとに
ひっかかって、
きみの口から論証の過程をひとつひとつ
説明してもらうまでは、
まるきり五里霧中だ。」

「そりゃそうだ」とホームズ。

「きみはたしかに見てはいる。
だが観察はしない。
見るのと観察するのでは大ちがいなんだ。」

きみがいま上がってきた、この部屋までの
階段を、きみは何度も見ているね?
でも、それが何段あったか、までは
おぼえていないだろう。

それは、きみが見ているだけで、
観察していないから。と言っている。

…この一連のやり取りに、
心を射抜かれてしまう。

「見る」っていうのは、
ものすごくさらさらしている。
するっと通り過ぎていく。

「観察」とか「調べる」というのは、
べとべとする。
いろんなものが、ひっついてくる。

長谷川集平さんを調べているうちに、
ホームズの名言も
くっついてきたように。

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