ありがとうございました
東京の外苑というところで行われた
アートブックフェアが終わりました。
いろいろな方々に見て頂いて、
まさに文字通り「有り難い」機会でした。
kiteや二歩のブースに立ち寄って
下さった方、本当にありがとうございました。
わたしたちはおそらく、ブックフェアに
来場している多くの人を、
「一般的な人」だと思っていますが、
そうではないのです。
ある程度、限られた属性の人が来る、
いわばマニアックな会だと思っています。
だからこそ、出展する人以上に来場者も
熱気を帯びたものすごいイベントなのだと
感じました。
アートやデザインをひとつの
ファッションとして扱っているのが
ほとんどで、普段の流通経路では
なかなか表立たない鋭利な作品群が
軒並みに揃っています。
いちばん印象に残った来場者は
ぼくの幼なじみの友人。
アートやデザインには全く興味を
示さないタイプの(いわば多数派の)人間
なのですが、
ふらっと遊びにきてくれました。
別にぼくの作品に興味があるわけでなく、
「早く飲みいこうぜ」と誘う為に来たらしい。
*
他のブースも見て来なよ、というと
「もう全部見た、よく分からなかった」
という感想に、ぼくはしびれた。
いいなあ!その通りだよ!
その場で気に入っても、
買って家に帰った時、
どこに置こうかなとか、
どうやって、どんなシーンで使おうか、
とか考えると、
何の役にも立たなかったりする。
自分の作ったものを含めて、
もっと実用的で、生活に馴染むものに
しなければ、と痛感しました。
自己満足でやっているわけじゃなし、
これで生きていかねば、と思えば
なおのこと。
いかんなあ、と思う。
作品が実際の生活の中で
ちゃんと駆動するように!
とより考えたくなりました。
2013/09/24