絵本芋づる話
ある方から「おかべりか」という
絵本作家を教えてもらった。
ぼくが「こんなかおしてあいうえお」
の下絵で描いていた子どもの顔が
「おかべりか」さんと似ている、
というので、うれしくなって、
どれどれ、と図書館に赴いて
探してみると、
「よい子への道」という本をみつけた。
(バーニンガムの「ねえ、どれがいい?」
みたいでおもしろい!!)
肩書は漫画家らしく、
ペンで描いた線に、水彩で
塗り絵をしていくタイプの絵。
表情もオーバーなくらい豊かで、
マンガっぽい。
技法も、表情の方向性も
「こんなかお~」で描こうとしている
自分の絵のタイプと近しい。
これは参考になるぞ!
ともっとうれしくなって、
「トイレのてんしちゃん」もみつけて、
わーい、と思って帰路についた。
*
「トイレのてんしちゃん」の絵は
さっきのおかべりかさんなんだけど、
作が「苅田澄子」。
どこかでみたことあるなあ、
と思ってうちの本棚を見渡すと、
「あ、これだこれだ」
「じごくのラーメンや」。
こちらも絵の西村繁男が好きで
持っていたんだけど、絵もさりながら、
お話も好きだった。
さらに、なんか面白いなと
思っていた
「だいぶつさまのうんどうかい」
「なっとうゆうれい」
「ゆでたまごひめ」
これらも 苅田澄子 。
点が線になるとは、
まさにこのことだ、と一人で嬉しくなり、
著者紹介を見ると
「小沢正に師事」と書いてある。
あれ、だれだっけ?
名前みたことあるな、と思って
調べると、
もってた、もってた
「まほうのかさ」がそうか。
これも、絵のはたこうしろうさんが
好きでもっていた。
ぼくって絵本は基本的に
絵を描く人を中心にみていたので、
著者に気が付かなかった。
*
絵本は海外の絵本しか、
つまり、絵しか興味をもって
みていなかったんだけど、
最近は、どうやって子どもや親に
伝わるか、という
技巧的(表面的)な意味で
参考にすることが多いので、
今までとは違った絵本に出会う。
こうやって芋づる式に広がると、
うれしい。
2019/06/15