算数が苦手な理由
なぜ算数が苦手だったのか。
(今もだけど。)
いまだに考えてしまうことがある。
まず思い付くのに、
自然数問題がある。
自然数問題というのは、
仮にファミレスで「何名様ですか?」
とか言われると、
1、2、3、4、5…
と数える事しかないので、
「数=自然数」だと
認識している問題のこと。
つまり数を抽象的に把握できない。
たとえば、円周率もそうだし、
20センチのものをきっかり3等分
しようとすると、6.6666666‥
(以後無限)という、
実際にはケーキを3つに切れるのに
計算上では、わりきれないだと‥!?
こちらからしたら、
そういう抽象的な話こそ
わりきれん!と思う。
つまり「われわれには、
日常生活において
モノを数えるのに
分数も小数点も存在しない。」
…と、思っている。
1と2の間にある無限の
小数点は、数ではない、と。
もし、下半身から真っ二つに
なった人を1/2人と数えるなら、
その時は、まず間違えなく
数を数えているどころではない。
*
指させるもの、はすべて自然数…
として数えてる。
分数なんかはどうなるんだ。
いや、分数はこの世に
存在しないのだ。。。
たとえば、
ホールケーキから、
1/6にカットしたショートケーキ。
これがケーキ屋で陳列されてたら、
ホールケーキ1/6個ください。
とは言わない。
1/6にカットしたものを指して
「1つください」という。
目の前にあって
指させるものの個数に、
小数点も、分数も存在しない。
ですよね?
一つの塊があれば、それが、
どんな重さで、どんなものを
カットしたものか、
知る由もない今となっては、
1個としか呼びようがない。
というわけで、
数=自然数という「バカの壁」が
備わっているわたくしにしたら、
抽象的な分数や、もっというと、
分数の割り算などの理解に
多いに苦しむ。
*
そこで、自分なりに理解するために、
ぼんやり考えることがある。
分数は「比較」だと思えばいい。
こんなふうに文章にすれば、
分かりやすい。
リンゴの1/3とは、
「1個のリンゴを、3個に切り分ける。」
こと。
という比較。
または動詞的である。
と。
目の前にある1つの切れ端に対して、
「これは1/3」
といってもピンと来ない。
カットしていない1個のリンゴを
まず思い浮かべて、
それを3等分する。
そんなビフォー、アフターが
比較されると、
分数は分かりやすい。
分数というのは、数字が二つあるので、
実際の生活でも、
比較対象が2つ以上ないと、
実感として、分数はわからない。
そうすれば具体的に把握できる。
*
では分数の割り算とはなんだ。
分数自身が割り算なのに、
さらにそれを割るっていうのが
意味が分からん。
たとえば、2÷1/3は、
こう翻訳するとわかりやすい。
「2個は、なにを3分割したもの?」
または、
「あるものを3分割すると、
2になりました。さて、あるものとは?」
答えは6。
もとを推理するなぞなぞだと
思えばむしろ楽しくなる。
1/2÷1/3も次の通り。
「1/2はなにを3つに割ったもの?」
答えは、1/2を3つくっつけたもの。
しかし、ここまでくると
具体性がさすがになくなる。
だんだん抽象的なイメージに
なってくる。
数は、目の前で指させるもの、
だと思っていると、いけない。
数は抽象的に捉えないと、という意味も
だんだんあやふやになってくる。
…やっぱりよくわからん。
2018/07/10