天変地異
The Tokyo Art Book Fair 2012に
kiteが出店した様子をまとめました。
こちらのページです。
雰囲気だけでも伝わればと思います。
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それから、今回は販売だけでしたが、
ほかにも展示作品を作っております。
一部ではありますが、
「大体の内容はつかめるのでは」という
映像があります。
ぜひこちらからご覧ください。
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ブックフェアではいろんなことが
ありました。
そのなかでもショッキングな出来事が。
それはデザイナーのinoueyokoさんの
zine(下写真)を見たこと。
箱はボール紙で既製品のようだし、
紙もコピー用紙に似た雰囲気、
印刷も、どこかもやもやしている。
本文にしても「綴じて」あるわけでなく
ペラの紙が何枚か重なってる、
という具合。
被写体もどこにでもありそうな素材が
使われているし、
文字もPCで編集をしないで
紙切れに印字したものを写真の一部としている。
こう書くと粗雑に思うかもしれないけど、
全然そんな雰囲気がない。
むしろ冴え渡っている。
加工も着色もしていない、
素のままの素材感。
だからこそ素材と素材の組み合わせが
的確にあらわれているように感じる。
グッと、こみあげてくる。
アイスの棒も、木のフォークも
素っ気ないリボンも、普段から自分たちが
「どうでもよいもの」のひとつとして
見逃している部分だと思った。
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ぼくらは見栄えを気にして
質の良さそうなものをついつい選んでいた。
それを「こだわり」だと思っていた。
完成度を上げようとするばかり、
どこか媚びているようにのっぺりとして、
的確な効果として活きてこない。
肝心な内容も疎かになってしまう。
本当に大切にしてやるべきことは
なんだろうな、と
天地がひっくり返った気もちです。
2012/09/25