お願いうらない
占いを見るのは好きだけど、
嫌だなあと思う占いもある。
それは、警告ばっかりの占い。
「〜のときに〜すると、
不幸な結果になります」
みたいな。
なんて無責任なんだろう。
と思って途方に暮れる。
占いをめくる人の心理を
分かってほしい、というか
思いやりがあればいいのに、
とか、
つまり無責任に言ってくださるな、
と思う。
どうして占いを見るか、
と言えば、ある点において、
わらにもすがりたい気もちがあるから。
この「わらにもすがりたい」心情は
非常に重要な原動力なのだ、
と思う。
そういう状態の時に、
上手に引き金を引いてやれば、
うずくまっていた
自分の未知の才能を、
開花させることができる。
そんなときに、
「あなたはダメです」と
言われたら、全部がそこでお終いに
なっちまう。
多少難があっても
どこかしらに希望をちらつかせて
いて欲しい。
人の肩に手を添えてほしいし、
ぐいと背を押してほしい。
これが、占いに求めること。
こんなふうに書くと、
なんてわがままなんだ、と
じぶんで思うけど、
不安や周囲にとらわれることなく、
自分がこうだと思う考えと行動を
貫こうとするときには、
そういうことが
必要な手続きみたいなものに
思えたりもする。
*
いちばん勘弁してほしいのが、
細木数子の「大殺界」というやつ。
あれはとことん無責任なものだと
思う。
「何も事を起こすな」
「下手なことはやめろ」
「不幸な結果」が待っているとか、
そういうことばっかり。
不幸な結果なら、
大殺界じゃない時にだって
いくらでも体験するよ、と思う。
「死ぬ気で粘ればなんとなかなる」
とか、そういうことを
ちょっとでも言ってくれると助かるのに。
ぼく頑張りますので。
2012/07/01