worksは8/24に更新しました.

心の伝搬

作っていると、だんだん左脳しか
働いていない気がしてきます。
 
もともとは、「ある効能」として
気持ちを伝搬できたり、
心の問題を解消できるようなものを、
と願って作りはじめたものが、
目の前の「作業をこなす」ということに
ばっかり気を取られて、
心が無風状態みたいになってしまう。
 
技術的な修練を積めば、
そういう無風状態でも、
なかなかの見栄えの良さを演出して、
外見上の問題を解決することができる。
 
周りを見渡すと、そういう物は結構多い。
 
さらっとしていて、八方美人な。
 
うっかりすると、自分も
そうなってしまうようだ。
 
でも、もっと、どろりとした
濃密な内包物があった方が好きだな
と思います。
 
チェック!018
 
「もっと、どろりとした」って
どういうことだろう。
 
たとえば、自分が小さい頃なんかは、
知らない本屋の店員さんに
突然わっと言って、驚かせたり、
目のところに手をやって、だーれだ!
ってやってみたくなる衝動がありました。
 
そういうのってないだろうか。
 
なつっこい猫がするように
街をゆく知らない人に、
ひとしきりすりよってみるとか。
そういうことをしたら、きっと
楽しいだろうなと思ってました。
 
いろんな手続きをすっ飛ばして、
誰とでも、もっとも親しい仲に
なれたらという望み。
 
そればかりじゃないけど、
そういう「気持ちの問題」へ
電力を通すように、ものを作りたい
と思うんです。
 
それで、これは!と思ったのは、
五味太郎「いました」。
 
とてつもなく端的に、
上記したような問題に応えている。
 
こういうのが好きです。

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