伝えておきたいです。
この作文って、そんなにたくさんの人に
見られていない(はず)なので、
思ったこと、感じたことを、
ひとりで、こっそり書き連ねる
楽しさがあるんです。
けど、最近ちょっとだけ見てくださる方が
増えている…
人の目を気にするタイプのぼくとしては、
あれ、敬語で書いた方がいいかな、とか、
あんまり変なこととか、適当なこと
書いたら怒られそうだな、とか
よけいなことを考えてしまう。
だったら…と。
むしろ、いつも自分のノート(部外秘)に
書いているような、
むちゃくちゃ私的な作文でも書こう、
と思う。
*
絵本の「ことばサーカス」がこれから発売に
向かって宣伝とか、イベントの準備とか、
クラウドファンディングの準備とか、
している間、
ありがたいことに次回作の絵を描いていて、
それが佳境にさしかかってきた。
そうすると余裕がなくなっちゃう。
目の前のことだけと向き合いすぎて
つまらなくなると、気分が悪くなるので
朝は必ず、全然関係ないことをする時間
というのを設けている。
未来のことを描く。
次々回作のコンテを描いたり、
個人的なことばの実験の草案を書いたり、
いつかやりたいなと思っていることを
今から手を付け始めている。
もう一つは、過去を省みる。
Twitterでは、ことばサーカスの
製作過程を更新して自分自身の思考の
過程を振り返っている。
さながら、将棋の感想戦。
*
未来のことについては、
精神的な健康にとてもいい。
だけど過去のことを書いているとき、
あれ?って思う事があった。
もとは単純に「自分のための整理」と、
「面白がる人もいたらいいな」と
いう考えで絵本の過程を
振り返っていたんだけど、
捉え方を変えれば
「絵本を出すのに、
こんなに時間と労力をかかるのか!?」
という事実があって、
それが中心に伝わってしまう。
絵本を作りたい人にとっては絶望だし、
ベストセラーや無難な絵本だけが流通する
のを嘆くのに、ふさわしい材料になる。
いや、申し訳ない。
まさしく自分が、1冊作るのに
絶望的に時間がかかったけど、
それって、必ずしも、ではなくて、
自分自身の技術が未熟だったり、
テーマが難題、編集者との相性、
が問題だったりする。
すんなりいく人は、もっと行くだろうし、
みんながそうじゃないってことは
伝えておきたいです。
ちなみに、今描いている絵本は、
1作目よりも断然短い期間で、
刊行に向かっています。
(あ、私的な内容にしようと思ったのに、
書いていたら
「伝えておきたいです」って書いてた…。)
2019/12/02