メビウスのありがとう
やりたい!と思っていて、
そこそこ頭のなかでは
出来上がっているんだけど、
なかなか手を付けられていない
ということがあります。
今日はその備忘録として
書いておきます。
*
面白いなと思うことを考えたとき、
本にできたらいいなと思うものと、
そうじゃないものがあります。
そうじゃないものっていうのは
たとえば、巻物みたいなものとか、
一枚の長い紙をメビウスの輪みたいに
したものとか、
本というよりは
ちょっとだけおもちゃみたいな感覚の
ものとして作ったら面白そうだと
思っているものもあります。
*
以前、静岡にあるクレマチスの丘の
美術館に堀内誠一の展示を
見に行った時、
それこそメビウスの輪を使った
おもちゃ?絵本?があったんです。
マンガが描いてある長い紙を
半分ねじって両端をくっつけると、
表も裏がつながって
延々と終わらないマンガができあがるのです。
終わりがはじまりで、
はじまりが終わりになるような物語。
ぼくだったら、こんなのにしたいなと
…
そういうのを考えてみたので、
いつかこれを面白がってくれそうな
造本家の友人と形にしたいと
ひそかに思っています。
*
さて、考えた内容はこんなもの。
無限にありがとうを繰り返し続ける
メッセージカードみたいな役割が
作れたらおもしろいなと思って、
まず一コマ目は、
「ありがとう」と感謝を述べているところから。
2コマ目は、
「もう、なんとお礼をしたらいいものか…」
と感謝の念に堪えない表情をして
3コマ目は、
「ほんと、ありが…」といいながら
勢いよくお辞儀したところで
手が近くのお茶の缶にあたって「カン!」
4コマ目で、
床に散らばるお茶っ葉。
やってしまった!
という表情。
5コマ目に、
もう一人の紳士(淑女)が
大した事ないよという様子で
おちゃっぱを小ぼうきでサッサと
片づけてくれる。
6コマ目に、
きれいに片付いてしまう。
ここで最初の1コマ目に戻り、
延々と感謝をし続ける。
という内容。
*
いつか形にします。
2022/09/06