worksは8/24に更新しました.

夢のこわさ

怖い夢をみました。
息切れがして目覚めてみると
まだ真夜中。
 
とても怖かったので
もう二度と寝てやらんぞ、と
目を開けたまま頑張っていたけど、
気がついたら朝でした。
 
これは誰かに話さなくてはと思って、
夢で見た内容を思い出しながら
喋り始める。
 
車内の悪夢171
 
「…あれは風の強い夜だった。
田舎道に寝袋で寝ていたんだけど、
一軒家が火事になってね。
いそいで寝袋をもって逃げたんだ。
 
そこに居合わせたおじいさんと
茶色い犬も逃げる途中だった。
彼らは寝袋を火事現場に
置きっぱなしにしていたから
注意を促してやった。
寝袋を忘れずに!ってね。
 
だけど彼らは、むっつりしたまま
茂みの方へ歩いて行ってしまった。
せっかくの忠告を蔑ろにされて
ぼくは復讐しようと、
自分の寝袋をマントのように
広げて追いかけたんだ。
なにしろ強風だったから、
パラシュートみたいになる。
悪魔みたいに飛んでいって
呪ってやるつもりだったんだ。」
 
ここまで話すと、
話を聞いていた相手は
「それって怖い思いをしたのは
どちらかと言えば、君じゃなくて
おじいさんのほうなんじゃないの。」
と言われて、
言われてみると
そういえばどこがどう怖かったのか
よく分からなくなってきた。
 
そうか、別に自分が
恐がることはなかったなあ。
と思っているうちに
怖さが引いていった。
 
ホラー映画の怖さとは
明らかな違いがある。
 
なんというか夢の怖さって
脚本じゃない気がする。
もっとなんだろう。
内臓とか神経系の
働きのせいだっていう気がする。

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