まずは図鑑
絵を描くときは、
わくわくしたいなと思う。
わくわくするには、
慣れたものより、
新鮮なものとの出会いが
あった方がいい。
そこで必要なのが資料。
資料がないと、わくわくする気分を
作るのが難しい。
資料というのはつまり、
なにかをみたり、
どこかに行ったり、
会ったりして、
描こうと思う対象について
知らなかったことを
把握するためのきっかけ。
*
と、いうわけで
かねてから図鑑が欲しいなと
思っていたんだけれど、
なかなかいい図鑑が本屋にない。
あっても値段も張るし、
まあ、インターネットで検索しようか。
ということになる。
でも、そこで…、
東浩紀が「弱いつながり」で書いていた
ことを思い出す。
インターネットって、
一見広大かと錯覚するけど
適切な検索ワードを知らないと、
出会えるものも出会えない。
本当に知りたい情報が
ネットに存在したとしても、
どう検索すれば、それに出会えるかが
分からなければ、
なにもないも同然。
*
途方に暮れているときに、
BOOKTRACKの三田さんに
学研の「原色学習ワイド図鑑」シリーズを
教えてもらって、さっそく買って、
家に帰って眺めてみると、
おもしろい!
知りたかったことも含めて、
そういえば、これも興味あるなあと
いう項目とか、
知らなかったけど、いいなあ、とか
これはこういう名前だったのか、とか
わーっと目に飛び込んでくる。
それがとても気持ちいい。
と、いろいろキーワードを
手に入れた段階で役に立つのが
インターネット。
図鑑でみたワードを検索にかけると
もう少し詳しい情報が知れたり、
誰かがそれについて書いた考察が
読めたりする。
まずは図鑑。
そのあとにインターネットだ、
と思う。
2018/08/21