ことばけのきっかけ
旅行先の旅館とか、
友だちの家とか、
年に1回くらいしかいかない
おじいちゃんちとかって、
なんとなく違和感があったり、
でも、親しみのある雰囲気も
同時に感じたりします。
これ、なかなか人と共有できない
感覚だと思うんですけど、
そこにいて、何かを感じる「居場所感覚」。
どう感じてますか?
別に霊感があるとか、
そういう話ではなくて、
この場所が好きだな、とか、
嫌だな、とか感じる感度、というか。
*
ぼくは、中学校卒業するくらいまで
泊まりに行くというのが無理で、
年齢が上がるにしたがって
我慢はできるようになってものの、
小学生のころなんかは
ボーイスカウトで夏のキャンプに
行くと、言いしれぬ不安が襲ってきて
初日は大泣きし、
(3年生くらいだった気がする笑)
そのあともずっときりきりと胃が痛んで
全然楽しめなかった。という。
他のみんなも、同じ場所にいて
同じものを見ているはずなのに
どうしてみんなは平気なんだろう?
今はもちろん旅行も楽しめるように
なったけど、
当時は、今よりもずっと場所から感じる
感情の揺さぶりが大きかったと思う。
それは、不安な気持ちも、好奇心も、
今よりもずっと繊細に敏感だったというか。
*
で、その場所に、
不安だったり、好奇心を感じる
居場所感覚を可視化したら、
どうなるんだろう?
というのが、「ことばけ」。
という本のアイディア。
同じ物なはずなのに、
違って見えているということがある。
向こうには、普通なのに、
こっちには変な感じで見えている。
そんなアイディアを
「かくれことば」と、「同音語」と、
隠し味にルイス・キャロルの「異分析」
を混ぜ合わせて展開しようという。
作文を書く時間が
長くなってしまったので、
続きは次回。
2021/05/10