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おお、足裏よ。

世の中にはいろんな人がいる。
出来のいいのやつもいれば、
そうでないやつも…
いいや、
そんな言い方はよろしくない。
 
出来の悪い、なんていうと
差別だということになりかねない。
 
われわれは平等であって、
「違い」とは、差別ではなく
個性として受け入れるべきものだ。
なんていうことを思う。
 
しかし、なるべく差別なしに、
と思っている自分にも
とっても身近に、はっきりと差別を
しているものがあった。
 
足裏だ。
 

 
風呂に入っているとき、
足の裏を洗った後のボディタオルで
顔を洗うとき、
ためらいがある。
 
これは、つまり、
顔のほうが偉いんじゃないのか。
 
埃だらけのところをはだしで
歩くことはできるが、
手でさわりたいとは思えない。
 
これはつまり、
手の方が高貴だと思っている
証拠ではないか。
 
得体の知れないものを確かめるとき、
まず、足でちょいと触ってみる。
 
手の爪は切るけど、足の爪は
見ない振りをする。
 
注意が及ばない為に
小指もぶつけたりする。
 
足の小指など空気のようなものだ
という認識があるのだろう。
 
縁の下の力持ちの割に
大切にされていない。
 
大切にされていないどころか
汚いものには、あまり
関わりたくないとさえ
思っている自分に、
ふと気がついた。
 

 
おお、足裏よ!
 
ぼくはずっとお前を
無視していたよ。
 
そんなつもりは無かった、なんて
言い訳に聞こえるかもしれないね。
 
この湿気と暑さの中、
靴とくつ下で一日蒸されて、
つらかったね。
 
今日は丁寧に洗ってあげよう。
それから、よく冷えた布団のなかで
はだしのお前をすべすべして
あげるからね。

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