ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

鳥のきもち

ある時、ふと感じたのですが、
鳥の気持ちがよく分かった、
という瞬間があったんです。

いや、鳥じゃなくてもいいんですけど、
人間以外の動物の気持ちというか。

たぶん、
自分自身、という認識が
ほとんどないんじゃないかな、と

じゃあなんなんだっていうと、
周りをすごく見ている。
感じ取っているというか。

周りが自分、
自分が周り、というくらい。

陽があかるくなったとか、
どこがあつくて、
どこがすずしいとか、
風の強い弱いとか、
ほかの生き物の気配とか、
自分よりも、そちらの方に主体がある
っていうかんじ。

だから、自分がだれかのために
なにかをしなきゃっていう発想もない。

周りを見て、そこに自然と呼応している
というだけだから。

鳥のさえずりが、
朝のさわやかさを醸し出すため
にあるのではなくて、
夜が明けた様子を感じて、
それに反応して鳴いている。

自分じゃない周囲の方に
自分があるという、
人間にとっては不思議な感覚。

…でも、人にも本当はあるんじゃないかな。

人それぞれがあまりに、
自分が自分だと思いすぎている気がする。

悩みの代表である「なんのために生きているの?」
なんて、動物は考えないと思うんです。

人でも、たとえば、
なにかにぐっと熱中している人って
そこには自分が消えている気もします。

夢中になって何かをしている人は
それが何であれ「なんのために生きているの?」
という考える隙もない。

自分じゃないものに、
耳をすまして、想像をめぐらしてみることは
気持ちにも、健康にも、
自分自身の本来の素朴なあじわいが
感じられるキッカケになるんだろうな。

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