隠された左利き
これは、ぼくの悪い癖だ、
と前から思っていたことがある。
本を後ろから読んでしまう。
絵本なんかはそうなんだけど、
本屋さんとか図書館でためし読みするとき
ついつい、後ろから、ぱら、ぱら、ぱらと
めくってしまう。
みなさんはどうだろう?
これ無意識にしちゃうんですよね。
読者として失格な気がして
気が引けるんだけど、やっちゃう。
なんでだろう。
その答えかもしれない説を
ふと思いついたんだけど、
ひとまず別の話題。
*
利き手ってあるじゃないですか。
ぼくは右手なんです。
ペンもお箸も、マウスも
はさみも、はぶらしも右手で使う。
でも、その説って、どうも怪しいと
思う事もあるんです。
ぼくは昔ギターを弾くのが
好きだったんだけど、
弦をおさえるのは、左手が利き手。
右手じゃぜんぜん指が動かない。
お皿を洗う時、
お皿を固定するのは左手が利き手。
右手だとお皿がしっかり持てない。
カッターで紙を切る時、
定規を抑えるのは左利き。
そう、メジャーなことばかり
目が行ってしまうが、
利き手じゃない方の手こそ、
ある場面では利き手なんです。
右利きだからといって、
すべて、右で担えるわけじゃない、と。
*
それで、最初の本を後ろからみてしまう、
という話に戻るのだけど、
「本をぱらぱら」は、左利きなんじゃないか
ということ。
もともと、小説をよく読むので、
大抵の本は縦書き。
縦書きの本をぱらぱらめくるのに
慣れていて、
絵本のように横書きの本だと、
後からめくる方が
ぱらぱらしやすいのでは…
という説がいまのところ濃厚です。
2020/11/18