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ふりむきざまの台詞

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ふりむきざまの台詞
 
「文字の向き」が意味として役割りを持ったらどんなものになるだろう、と実験したもの。
駅の看板や、道路の標識など、看板の向きが「どこへ」「だれが」「どこから」という意味を担っています。
文字の向きが、空間の中で役割りを持つことがあるようです。これを意識して表現に取り入れたら、
言葉はもっと豊かな表情を見せてくれるかもしれません。
(2013/10/8)

 
 
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ふりむきざまの台詞

何度も同じ事を考えているのだけど、
その成果はほんのわずか。
 
考えというのは、こういうこと。
 
文字は平面で読むもの、と思っているけど、
じつはそうばかりではない。
 

 
空間の「ある場所」にあるからこそ、
意味をもつ、ということがあります。
 
バス停でまつ074
 
たとえば、看板とか標識なんかは、
「自分の位置」と「文字の向き」が
意味として大きな役割りを持ってます。
 
トイレはこっちです、とか、
JRとメトロの乗り換えはあっちです、
みたいなものって、
向きが変わっちゃうと、
とんでもない事になる。
 
他にも、止まれ、とか、一方通行、
みたいなのも、こっち側と
あっち側では意味が異なる。
 
こっちからだと進入禁止だけど、
あっちからなら入ってくる。
 
文字の向きが、空間の中で
役割りを持つようです。
誰に対して言っているのか、とか
どこを指しているのか、とか。
 

 
さて、今回のトップイメージですが、
これも文字の「向き」が意味をなすように、
作りました。
 
文字が正しい方を向いていたら、
「美人」なのは魔女のばあさん、
ということになっちゃう。
でも反転していると、お姫様のことを
言っているんだな、と分かります。
 
このように、文字の向きが
空間の中である効能を生んでいます。
 
ただ平面で見るのではなくて、
空間的に文字を捉えると、
実はもっと豊かな表情を
僕らに見せてくれるかもしれません。

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