worksは8/24に更新しました.

ある予告

よくわからないな。
という感覚は、
大学生のころをピークにして
今なお続いている。
 
作品が出来た一瞬、わかった、と
思うのは錯覚である。
よく考えてみれば、
じつはあまり分かっていない。
 
時どき、何が分からないか、さえも
よく分からなくなる。
ほんとに分からないから、
なんでもいいから分かろうとして
手足をばたばたさせる。
 
そうしていると、
指先に感触がある。
あ、と思う。
 
だけど、それは理解した、とは違う。
ただ、「感じ」を見つけただけ。
やっぱり「分かった」には至らない。
 
拍手235
 
二歩として「ことばサーカス」の
あたらしい演目をいくつか構想してます。
 
基本的な姿勢としては、
「そもそもことばって何だろう」を
掲げている。
 
けれど、言葉を観察していても
「ことばとは何か」という答えは
どうしても得られない。
 
だけど、さっき言ったみたいに
言葉のある作用が、
ある感触として感じられることがある。
 
その作用を用いて、表現にしてみると、
もしかしたら、
面白いのかもしれないと思える。
 
それが、面白ければ面白いほど、
言葉のことをちゃんと理解できる、
というものにはならない。
 
グラスのふちに、水で湿らせた指を
すべらせると
きれいな響音がするように、
言葉をこうすると、
こんなにいい感触が生まれます。
と、いうことぐらいのことは
言えるんじゃない。
 
「なんで、こうなるんだろう
言葉がこんなによくわからないなんて、
不思議だね。」
と、感じてもらいたい。
 
そろそろ、ことばサーカスの
連載が再開します。
以上、予告でした。
 

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