worksは8/24に更新しました.

読み方はひとつでない

絵を読む。
ということに興味がある。
文字を読む、のではなく。
 
つまり判じ絵のことなんだけど、
「辞典」と「車」で、自転車。
「和尚」と「湯」で、お醤油。
「鈴」に「目」がついて、雀。
 
これも漢字で書けばわかりやすいが
絵にすると、また違う問題が
現れる。
 
「この絵を、こう読むとする」
という定義づけが難しい。
 
「辞典」の絵を描いても、
それをみて「じてん」と読む人は
どのくらいいるんだろう。
 
「じじょ」という人もいるだろうし、
和尚の絵を描いても、
「おしょうさん」とか「おぼうさん」
というかもしれない。
 
湯を描いても、
ふつう湯の絵を「ゆ」という人は
少ない。
「おゆ」「おんせん」「ねっとう」
この辺りが妥当ではないか。
 
ただ、正解の読み方(例えばお醤油)に
たどりつくには、
和尚さんの絵をみて
「おしょう」と、
湯の絵をみて「ゆ」と
読む必要がある。
 
名詞よりもやっかいなのが動詞。
剣でずばっと切る様を、
「切る」「切った」「切って」「切り」
と活用形まで可能性が広がる。
 
鬼が切っている絵を見て、
「おに」と「ぎり」として読み
おにぎり。なんて判別するのも
なかなか大変。
 

 
しかし、それこそが
判じ絵の醍醐味。
いろんな読み方のピースを
組み合わせてみて
どれが正しいものか、考える。。
この考える時間が脳トレになる。
 
だけれど、こどもにとっての
「わかった!」という楽しさとは
やや異なる。
 
いろんな読み方の可能性を洗い出して、
そこから正しい組み合わせを
考えるという過程がなかなか高度である。
 
クイズとしては
まずは、ぱっとみてすぐわかる!
ということが楽しさにつながる。
 
子ども向けにたのしい判じ絵を
と思うと、
まずは、ひとつのモノには
様々な呼び方がある
ということからはじめたい。
 
具体的には、うーん迷う。

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