worksは8/24に更新しました.

猫とクラクション

猫と接していると、
「いまなんて言ってるのかな」
と思うことがある。
 
スマホのアプリで、
猫語の翻訳機能があることからしても
なかなか多くの人が、
動物と会話したいと思っているはず。
 
「にゃお」という声が、
猫同士ではきっと、なにか、こう、
ハッキリした言葉の意味で
聞こえているに違いない、
みたいに思いたくなる。
 
でも人間がしゃべるような「ことば」が
猫にあるとは限らない。
抑揚はあっても発音はごく少ないし。
もっと違った感性で話しているのかも
しれない。
 
猫好きであれば、そういう猫の感覚を
自分も味わってみたいと思う。
 

 
じゃあ、逆に人間の世界で、
動物みたいな単なる鳴声で会話している
シーンはないものか、と思う。
 
言葉ではなく、一つの音を出すだけで
相手とコミュニケーションをとる。
 
ぼくは車のクラクションに
近いものがあると思った。
 
プーってやられると、威圧感で
問答無用で焦らされるみたいだし。
反対に「わるいね」とか「ありがとう」
みたいな感覚でも「ぷ」ってされる
こともある。
あんな単純な音で、
結構いろんな表現ができるのだ。
 
ぼくらが猫に対して思うことは、
たとえば、ビルの屋上から
道路で鳴らされる無数のクラクションを
聞いて「あのクラクションは、
いまなんて言ったのかな」
と思うようなものだろうか。
 
当事者としては、
これはそういうことね、と
直感で分かるけど、
遠くで聞いている人には、
分からない。
 
もっと猫にのりうつる気持ちで
なりきってみれば、
もしかしたらもっと
猫の言い表したいことが
伝わってくるのかも。

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