温泉、乗り物、建物
よくみる夢ってありますか?
そもそも夢って覚えてます?
ぼくは、夢をしょっちゅうみます。
うなされるような夢はごくまれで、
たいてい夢のなかの居心地は
現実よりも格段にいいので、
自然と寝るのも好きになります。
ランキングをつけるとするなら、
圧倒的1位なのが、お風呂の夢。
銭湯、もしくは温泉。
旅館の中の温泉が多い。
夢のなかで見る景色は、
現実のどこを探してもないんです。
脱衣所から風呂場にでると、
体を洗うところも、足をつく陸地もなく
もう全部がお湯。とか、
日本家屋の迷宮みたいな旅館
(60階くらいの高さまである)
の地下に降りていくと
階段のしたが岩場になっていて、
波が打ち寄せる岩窟が
そのまま温泉になっている、とか、
秋の冷えた林の中を、
落ち葉を踏み分けて歩いていると
向こうにようやく温泉宿を発見して
ああ、これてよかった。
ゆっくりしよう、という気分になります。
*
2位が乗り物。
電車、飛行機、バス。
乗ります。
そして移動します。
なんとなく、車窓からの景色が
高いところにある印象。
高架の線路であることが多い。
なぜだろう?
乗り物があればどんなところでも
行けるんです。
とてもきれいな景色をよく見ます。
こないだはフランスに行ったなあ。
街なみを一望して感動。
横断歩道をわたるときに、
あ、これが有名なあの建造物か、
と思いつつ、
でも建物のなかに入ると
そこはどう考えても
おばあちゃんちの部屋。
品格のある立派で古風な
ホールだったのに、
奥の扉へ進んでいくと、
突然畳になって、
ものが雑然として
洗濯物が干してあるような
あの、おばあちゃんちに
すりかわっていくのです。
わくわくします。
*
高揚感と風景がセットになっているので、
どんな現実の場所とも比べられない。
たとえられない。
目が覚めてあれ現実だ、と思うと、
急にすーっと冷たいものが
降りてくるような「そうじゃない」感が
あれは夢だったんだよと
説得してくるんです。
夢はもっとヘンで、
だけど親近感のある奇妙な心地よさが
あるんです。
ちなみに今日見た夢は、
温泉から出た後に
バスに乗って、
別な温泉に着く夢。
2件目の温泉は、
ラスベガスのカジノみたいな
ところでした。
だんだん何を書いているのか
分からなくなってきたので、
これでおしまい。
2021/05/26