worksは8/24に更新しました.

情報でないものをキャッチ

ふと「情報社会」という単語が
頭をよぎった。
 
なんとはなしに、
そういえば、自分はいま情報社会に
いるのだった、と思った。
 
ふりかえってみると、
ネット上に意識を持って行かれる時間は
そう少なくはない気がするし。
 
かといって、
たくさんの情報があるにしては
記憶にはあんまりのこらない。
本を読んでいる時と似ている。
 
どんどん通り過ぎて、
ひとつひとつがさほど大切じゃない
という感じに思えてくる。
 

 
ちょっと話が変わるけど、
そもそも「情報」ってなんだろう。
養老孟司は「情報は残るもの」だと
言っていたっけな。
 
例えば本だったら、ストーリーを忘れても、
また同じものを読み直すことができる。
これは情報だから。
メールもsnsも情報。
 
忘れても、大丈夫。探しに行けば、
同じようにそこに残っているから。
 
川のながれみたいに、どんどん
膨れあがって、去って行く。
でも、ずっと先の方では、大量に
プールされていて、いつでももどって
ひっぱりだすことができる。
 

 
情報が残るもの、であったら、
「情報ではないもの」ってのは
なんだろうと思う。
 
記録されていない会話、
その時に思ったこと、感じたこと、
思いつき。。
 
情報のひとつひとつが
大切ではないような気がする。
と言ったけど、
「情報ではないもの」の方が、
ずっと大切だと思われていない。
 
というより、気がついていない、
というか、すぐ忘れちゃって、
ないようなことになっている。
と、思う。
 
「コンパスの針がどっちを
向いているか」というような、
(言葉にできなくて曖昧だけど)
気持ちの振れ方がどうだったか、
ということを思い出してみること。
 
それをどんな形であれ
能動的に活かすことが、
個人的に必要な気がしてきている。

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