worksは8/24に更新しました.

スイスに似合う日本語

こんど作った作品の中で、
手書き文字を使ったので
たくさん字を書きました。
 
使うのは少しなのに
たくさん字を書いたのは、
ほとんどがボツになってしまったから。
 
とはいえ、たかだか数時間練習しただけで
達筆になるわけではないのだから
「まあ、こんなものか」というのを
ひとつ選んでみた次第です。
 
いい字を書くって本当に難しい。
 
途中、英字に逃げようかとも思った。
英字ならなんとなくでも、
格好がつくような気がする。
ごまかせる気がする。
 

 
そうそう、自分って英字に対して、
「それだけでオシャレ」という
先入観みたいなものを
持っているなと思ったんです。
 
日本語の字の形は、
ありとあらゆる所で目にして、
読み過ぎていて、ちょうど
噛み過ぎたガムに味がなくなるのと
似たような現象を引き起こしている。
 
オシャレな雑貨は大体英字だし、
海外からの輸入品というだけで
問答無用みたいなところが
自分のなかにも確かにある。
 
男の子みたいな女の子042
 
だけどどうだろう、
「こねこのぴっち」のハンス・フィッシャーは
生前に「岩波の子どもの本」から出版された
日本語版を読んで、
ヨーロッパの文字よりも日本の文字の方が
絵によく似合う、と
言っていたそうです。
 
日本人として恥ずかしながら、
これには大変おどろいた。
 
謙虚な気もちではなく、正直に
まさか私たちの国の文字が
スイスというオシャレな国の文字よりも
似合うだなんて!!
とびっくりしました。
 
下手な絵でも、英字を添えれば、
それなりに見えるのでは、
というセコい考えだった自分が
とても情けなく感じました。
 
「日本語は美しい」というのは、
方々で言われているけど、
日本語なんて、美しいと思った事も無い、
と思う人が多いから、
そういう意見も響くのだろう。
 
日本語がちゃんと美しく思われていた
時代はいつまでだっただろう。
ちゃんと勉強しないとな、と思いました。
 

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