worksは8/24に更新しました.

かわいい鼻すじ

絵本「かいじゅうたちのいるところ」
作者として有名な
モーリス・センダック。
 
「あなはほるものおっこちるとこ」や
「ロージーちゃんのひみつ」
「ケニーのまど」
「チキンスープライス入り」など
小さな男の子や女の子が
活き活きと描かれているのが
好きなんですが、
気になるのが鼻すじ。
 
朝のカフェ185
 
ぼくのこれまでに既成されてきた
概念からすると、
かわいい女の子を描く時には
鼻はちょこんと付ける、
(あるいは描かない)のが
適正だと思っていました。
 
けれどモーリス・センダックは
しっかり鼻すじを描いている。
かつ、違和感がない。
ときに鼻の穴までしっかり書いている。
 
といって、じぶんで鼻すじや
鼻の穴を描くと不自然になっちゃう。
かわいくない。
 
あれはアメリカ人特有の
顔立ちの良さだからだろうか、
などとも思ってました。
 
こんなかんじ。
センダック184
(あなはほるものおっこちるとこより)
ピエール183
(REALLY ROSIEのスケッチより)
 
あるとき公園を歩いていると
目の前のカフェテラスに
家族連れが座っていました。
 
3才くらいの女の子と
そのお父さん、お母さん。
 
長い髪をふんわりさせて、
洋服も入念におしゃれして
もらった女の子が、
高いテーブルに乗ったグラスの
ストローをくわえようとしたとき
あ、これはセンダックの顔だ!
と思った。
 
すじが丸く通っていて、
鼻も平たいので上向きになると
ふたつ鼻の穴が見える。
 
「かわいい」というイメージを
想起すると出て来ない
鼻すじや鼻の穴だけど、
これってかなりかわいい。
 
ともすると、
鼻を描かない方が
絵としてかわいいとも思ってたけど、
これは見直さなければならない。

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