離れて確認
なにかを作っていて、
上手くいくときって
すごく気分がいいんですよね。
「悩んで考える」
っていうことがなくて、
もうすでに、
目の前に見えていることがあるので、
あとは手元を動かすだけ、みたいな。
*
そういうマリオでいうところの
スターをとった無敵状態のときは
いいんですけれども、
実際のところは、
「うーん、どうしよう」と手が止まる
という時間の方が長いかもしれません。
似顔絵のように、
タイマーで時間を測って描いているものは
むむむ、と思いながらも
手を止めるわけにはいかず、
そのまま描きつづけ、
ハッと気が付くと、
ものすごく失敗していたりすることも。
*
むむむ、っていうときって、
焦るんです。
だから、なおさら
なにか手を動かさなきゃってなって、
失敗する。
描く時に目の前に置いている
「似顔絵の心得」の紙を見るのを忘れて、
初歩的なチェック項目を
スルーしていたり。
焦りの他にも、
描いていると、ぼーっとしてきて、
いま自分がなにをしているのか、
分からなくなってくることも。
*
「似顔絵の心得」には、
何が書いてあるかというと、
焦ったり、
ぼーっとしたりしたときのために、
「立ち上がって確認」
「深呼吸」
「トイレ休憩しましょう」
ということが書いてあります。
時間的にも、距離としても
絵から離れてみるということが、
なかなか有効で。
戻ってきたときに、
ハッと我に返ったように
あ、ここをもっとこうしたらいい。
と気が付くことができるんです。
すると、またワクワクしてきて、
マリオ無敵状態な気分が戻ってくる。
*
うーん…と悩んだら、
素直にそこから離れる。
離れているときに、
たぶん脳内ではなにか前向きな
処理が行われていると信じて。
今日も、そんなわけで、
これでおしまい。
2021/06/28