選択的夫婦別姓の賛成と反対意見まとめ
朝おきると、ニュースで
「選択的夫婦別姓」裁判で却下、
というのが目について、
Twitterでも、いろんな人がこのニュースを
リツイートしていました。
その問題に直面していない自分としては
ほとんど関心がなくて、
通り過ぎるだけのニュースだったのですが、
Twitterでつぶやかれているひとことをみて、
おやっ、と思いました。
「この結果はざんねん、なんでだめなの?」
これをたまたまみて、
ふと、なぜ却下されたのか、
知りたいなという気持ちが
頭をもたげてきました。
この人みたいに意見を持つのはいいけれど、
反対の意見を把握してないとマズいのでは、
と、ぼくは思うので…
そう思うなら、自分でまず調べたら
いいじゃんかと。
というか、個人的に賛成も反対も
分からないので、
両方の意見を知っておきたいなと。
ということで、ネットで調べた範囲での
賛成の理由と、反対の理由を並べてみます。
*
賛成の理由
・結婚後も仕事で旧姓を使うと、
プライベートで戸籍名/仕事で通称名を
使いわける必要が出て、まぎらわしい。
・どうまぎらわしいか、
カードなどの名前の変更の手間は
もちろんのこと、
・仕事で会社の人(や仕事相手)が
自分の分も飛行機やホテルの予約を
とってくれた時、
通称名(旧姓)で予約されていると
戸籍上での名前の証明書しかないので、
あなたの名前(戸籍名)では予約されてません
ということになってしまう。
・会社で旧姓しか認知されていないと、
災害や事故などで会社に連絡があっても
そんな人はうちにいません、
となってしまう命に関わる可能性がある。
・旧姓で積み重ねてきたキャリア
(学者さんなら論文や実績など)が、
姓を変えることで、なくなってしまう。
*
ということなら、
「事実婚にして、籍を入れない」
ということにしたら、
どんなデメリットがあるのか?
・家族だから受けられる待遇が
受けられなくなるそうです。
・配偶者控除とか、相続手続きとか、
入院手術の代理手続きとか。
仕事上の名前と、戸籍上の名前と
名前を2つもつ人は面倒なことが
多いんだなというのが分かります。
結婚後も旧姓をばりばり使っていきたい
と思うタイプの人には、
いずれ直面する問題ですよね。
*
一方、反対の意見を
ネットで調べても、ピンとくるのが
あまり見つからなくて。
おおよそは以下のようなもの。
・同じ苗字を名乗らないと、
ニッポンの家族が死ぬ
・家族の絆が壊れ、
子供に悪影響が及ぶ
・日本の家族が壊れる
と、賛成派の具体的な理由に対して、
すごく曖昧な理由がほとんどだったので、
もう少し調べてみることに。
そしたら、参議院のサイトに、
「選択的夫婦別姓の法制化反対に関する請願」
という文書を発見。(2009年のときの。)
これをかいつまんでみます。
・理由(一)
夫婦同姓制度は、絆の深い一体感ある夫婦関係、
家族関係を築くことのできる制度なんだよ。
多くの場合は不都合はないし、
仕事上で名前を使い分ける人も、
関係者知人にちゃんとしらせておけば
なにも問題は生じない。
旧姓を失って、悲しい人もいるかもだけど、
新しい家庭を築くよろこびを感じる人が
圧倒的多数なんだよ実際。
理由(二)
一部の人が別姓を希望しているのは
分かるんだけど、それを認めると、
そもそも結婚ってなに?ってならない?
結婚制度の存在が危うくなるんじゃないかな。
別姓を好む人ってさ、結局、
家族より個人の自由が大切なんでしょ。
政府がこれを認めたら、現状でもよくある
家族や地域社会などの共同体の機能が損なわれ、
けじめのないいい加減な結婚・離婚が増え、
離婚率が上昇し、それを原因として、
悲しい思いをする子供たちが増えていることを
公認し、
助長することになっちゃうんだよ。
理由(三)
そもそも、これって夫婦だけの問題だと思ってない?
選択的夫婦別姓賛成の人って、
夫婦の都合は述べるけど、子供の都合については
何も考慮に入れていないよね。
一体感がある家庭にこそ子どもは健全な心に
育つんだよ。それを考えると、
家族がバラバラの姓であることは、
家族の一体感を失ってしまう別姓を良しとは
いえないです。
*
この賛成の意見も、反対の意見も、
噛みくだいて書きましたけど、
ぼくの意見じゃなくて、ネットから
引っ張ってきたものをベースにしている
ものなので、あしからず。
ぼくの意見としては、
夫婦別姓があたりまえの海外の国を
参考にして、実際に何がどう問題なのか
ちゃんと調査してから判断した方がいいな
と思っています。
そして、その国が破綻していない実績を
確認したら、
あとはこの問題に直面した人が
個々で判断できるようにしたらいいのでは
と無責任な外野から思っています。
*
ちなみに、夫婦別姓には抜け穴が
あるようで、外国人との結婚では、
姓を選択できるようです。
2021/06/24