退化したひらがな
既視感にあふれたひらがなを、一歩退化させて書いたもの。
もともとひらがなは漢字の崩し字。その漢字の「部首の区切り」を参考にしてひらがなに対応させた。
ほとんど透明のように意識されなくなったひらがなに、「もとは漢字」という意識をあててみたかった。
2012/10/15
既視感にあふれたひらがなを、一歩退化させて書いたもの。
もともとひらがなは漢字の崩し字。その漢字の「部首の区切り」を参考にしてひらがなに対応させた。
ほとんど透明のように意識されなくなったひらがなに、「もとは漢字」という意識をあててみたかった。
2012/10/15
トップイメージのこと。
*
ひらがなは漢字が崩れて出来た文字。
だから、ひらがなの原型は
漢字にあるのだといいます。
どの漢字からひらがなになっているかは
諸説あって(というか、
どれも間違えではないのかもしれない)
「て」が「手」だったり「天」だったりするし
「ぬ」が「怒」だったり「奴」だったりする。
それがじっさいどういう経緯で
ひらがなになったんだろう。
縦書きで簡略化して書いているうちに
生まれたのか、
あるときにこれを「ひらがな」とする
と決められたのか。
とにかく漢字の部首や細かい区切れが
いっぽんの線に略されて出来ている。
それで、ひらがなが出来あがっている。
出来あがってしまっている。
出来あがってしまったばっかりに、
もう、ひらがなが透明化してしまっている。
見ているようで見ていない。
で、ひらがなを漢字っぽく書いてみた
というわけです。
*
トップページの文字は
「こけしの
あたま
まるで
あきの
めいげつ」
と書いている。
これ、ひらがなを書いているんだけど、
漢字のように部分ごとに区切って
書いていると、
略しているようで、略していないようで、
しかも変な記号みたいになって、
なんだか、おもしろい。
*
文字の変化(進化?)って
手書きによって生まれている。
でもパソコン、ケータイで
手書きすることがあまりなくなった。
こうなると、もうこれ以後の文字の
変化ってのは歴史的に無くなるのでは。
と思う。
そう思って、ここであえて
進化ではなく、退化させてみよう、と
やってみたわけです。
2012/09/11