読書は道のり
本を読む、というのは
正直なところ
面倒なものだと思います。
読みたいし、知りたいし、
これを読み終えたらきっと
すてきなことが起こるに違いない、
ということはいっぱいある。
だけど面倒だと思ってしまうと
ぱーっと流し読みをするか、
途中で断念してしまうことが多い。
丁寧に読む忍耐力さえあれば
今頃は大切な何かを得ていたに違いない。
それだけに後悔します。
ああ、読めば良かった。
次こそはちゃんと読もう、と。
そうやって日々は過ぎて行き、
行動に至らぬまま興味のタイムラインを
越えてしまうのであります。
*
本が好きだからといって
読むのが苦ではない、とは限らない。
もちろん、読むことで
心が解きほぐされるような
快感な本はあるにせよ、
そうでない本(あるいはタイミング)
の中にも「知っておくべきこと」はある。
本を目の前にして忘れてはならないのは、
忍耐が必要だということです。
*
それでも、読むべき価値がある
と思うからページを開く。
長くて途方もない道の一歩を
踏み出したような気分。
その道の上でじぶんは何が欲しくて
わざわざ本などという
面倒臭いものを開いたのだろうと思う。
その回答は、読み切っても見つからない
かもしれないし、もっと
早い段階で見つかるかもしれない。
そのために、一文、一文、愚直に
目で歩んでいかなくてはならない。
登頂が目的というよりも、
その周辺をじぶんなりに探り歩くみたい。
なんだかトレッキングみたいだ。
2013/01/18