2021.08.21

見たい言葉、咲く言葉

さいきん出会った、効く言葉。

その1、

決まったら夏へ旅立て
魔法瓶には鮮らしいことばを詰めて
(杉崎恒夫)

*

「鮮」の送りがなに「らしい」が
つくって…、ん?と思う。

辞書で調べてみると、
これで「あたらしい」と読むらしい。

漢字のポテンシャルによろこびながら、
「鮮」という字が
「あざやか」でいて、「真新しい」という
ダブルミーニングとして重なっていく。

じつは、どんなときでも、
人は言葉をさがしているものだと
思います。

見たい(あるいは見たくない)言葉を
無自覚な自分が呼び寄せている。

そんなわけで…
決まる、夏、旅立ち、
魔法、あたらしい、あざやか、ことば

と、単語だけ抜き出しても、
うれしさは消えません。

*

その2

伝わらないことが、
たくさんあって、ほんとによかった。
伝えにくい荒野の面積が
広大であることは、たぶん、希望だ。
(糸井重里)

作品を作るというのは、けっこう
メンタルが重要なのだと思っているのですが、
ここだ!という「躁な瞬間」をとらえるのが
ほんとうに大事で、それでいて
なかなかタイミングが測れない。

だから、こういう言葉と出会って、
観葉植物みたいに、ふと目を離したすきに、
ぱっと花が開いていた。
みたいなことに期待したりもします。

*

ちょっと前まで、
毎日作文習慣をしていましたが、
優先するべき項目ができたので、
作文の時間を
そちらに充てることにしました。

書きたいときに、
好きなように書く、
というモードにふたたび戻します。